2011年6月アーカイブ
藻が日本の石油を賄う!オーランチオキトリウムとは?
近頃、藻から作るエネルギーが話題になっています。
オーランチオキトリウムというものです。
ラテン語読みなのですが、非常に覚えにくい名前ですね^^
なので、正式名称かどうかはわかりませんが最近、
オーランチキチキなんて呼ばれたりしています^^;
藻類の研究は、オイルショックのあった70年代頃から研究されていて、
油を作る藻類は既に複数存在していましたが、生産効率の低さから、
実用化には至りませんでした。
今まで最も油を作る能力の高かったのがボトリオコッカスという藻類です。
しかし、2010年に筑波大の渡邉信教授の研究チームによって沖縄の海でオーランチキチキが発見されました。
なんと、油の生産能力がボトリオコッカスよりも10倍以上あるんです!
オーランチキチキは、「たかじんのそこまで言って委員会」に出ている勝谷さんが最初に、
世の中にこういうものがあると広めてくれたようですが、
6月12日の放送で、発見者の一人である、筑波大研究チームの彼谷邦光先生がゲストで来て、
オーランチキチキについて直々に説明していました!
その内容を紹介します。
たかじんの委員会で紹介!日本を救うバイオ燃料 芋エネルギー
Corn, Mercado La Boquería /
Spain, Barcelona / flydime
トウモロコシやサトウキビなど、炭水化物を含む資源から作り出す、再生可能エネルギー、バイオマスエネルギー。
実際に使う際にエネルギー源となるバイオエタノールは、
現在国内1700ヶ所の給油所でガソリンに混ぜて実証供給されています。
2009年度は5万キロリットルを供給しましたが、経済産業省の発表によると、2017年度までに50万キロリットルの供給を目指しているんだそうです。
バイオ燃料を使うと、石油などと同じようにCO2を排出しますが、
排出するのは、そもそも植物が光合成で吸収したCO2の分だけなので、
それを排出しても再び別の植物が吸収します。
そのようなサイクルがあるので、CO2をこれ以上増やさない
というのがバイオマス燃料の特徴の1つです。
6月12日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」で、
「芋エネルギー」というものが紹介されていたのですが、
それも、バイオマスエネルギーの一つです。
これが本当にスゴイんですね^^
提唱者の近畿大学生物理工学部教授 鈴木高広先生が推奨する方法で芋を育て、エネルギー源として活用すれば、石油、石炭、天然ガスの輸入に頼らなくて済むそうです!
たかじんの委員会で紹介!暴走しない核、トリウム原発とは
今、福島の原発の影響で、"原発"とか"原子力"という言葉に敏感になっている人は多いと思います。
非常に難しい問題です。
ちなみに僕も、地域や各家庭でエネルギーを
地産地消する社会になってほしいと思っている一人です。
しかし、原発はすぐにでもやめるべきかと言われると、
まだまだ決定的に代替できるエネルギー技術がありませんので、
徐々にエネルギーシフトしていくと良いなあと思っています。
そして、必ずしも皆が「原発反対」ではありません。
原発を置いている現地の人ですら、原発を推進している人もいます。
原発のおかげで働き口があったり、生活が出来ている人がいるのも事実です。
推進する人達は、
「今の原発が危ないのなら、安全性をもっと高めていけば良い」
という意見を持っています。
僕はその考えに反対するつもりはなく、それも方向性の一つだと思っています。
その場合は技術だけでなく、それ以前に運営体制も見直さないといけませんね^^;
では、どのように安全性を高めればよいか?
その技術的問題を解決する手段の一つにトリウム原発というものがあります。
"原発"と聞くだけで、怖いイメージや悪いイメージがありますが、
原発にも色々種類があるようです。
6月12日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」で、
日本でのトリウム原発の専門家である、立命館大学研究員の亀井敬史さんが、
トリウム原発について紹介していました。
原発安全神話が崩壊し、「想定外」という言葉が多用されている中、
にわかに信じがたいかもしれませんが、その内容をそのまま紹介します。
たかじんの委員会で紹介!メタンハイドレートの現状は?
今、石油に代わるエネルギー源として注目を集めているものの一つ、
メタンハイドレート。
メタンハイドレートというのは、別名「燃える氷」とも言われていて、
メタンガスと水分子が結合してできたシャーベット状の固体物質のことです。
大昔の樹や動物などの化石が、地球深くの温度が高いところで溶け、
有機物が分解することでメタンガスになり、
それが海底の冷たい水と、水深がもたらす水圧で結晶化したものです。
6月12日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」で、
日本を代表するメタンハイドレートの専門家である東京水産大学の青山千春先生が、
メタンハイドレートのメリットや問題点、その現状を説明されていたので、紹介したいと思います。
幸せの国、ブータンが大切にしていること
6月3日に放送された「本当のエコを考える地球旅行〜明日へのチカラ〜」という特別番組で、嵐の相葉くんが、ブータンに取材に行っていました。
ブータンは、中国のチベット自治区の南方にあり、
インドと中国の間にある仏教王国なのですが、
「幸せの国」とも呼ばれてて、有名なんです。
「あなたは今幸せですか?」
と聞くと、97%の人が
「幸せです」
と答えるんですね。
ブータンは、GDP(国民総生産)のランキングで182ヶ国中156位という貧しい国です。
2006年度の調査ではGNH(国民総幸福量)は8位になっています!
アジアの中ではトップです。
一方、日本はというと、GDPは世界第3位なのですが、
GNHは90位、先進国の中では最低となっています。
年間3万人を超える自殺者数は社会問題になっていますし、
経済成長が停滞していて閉塞感が漂う中、
素直に「幸せです」と答えられる人は少ないのかもしれません。
全く正反対ですね^^;
注目すべきところは、ブータンは、
「世界で唯一、近代化を望まない国」
だということです。
お金では買えない心の豊かさを追求していて、
自然との共生を大切にしている国なんです。