2012年4月アーカイブ

火災でも燃えず、煙もでない不燃木材とは?

2011年6月、「不燃木材」として国土交通省の大臣認定を受けた多くの製品で、防火性能の基準を満たしていないことが判明しました。

不燃木材の業者は30社近くありますが、サンプル調査した10社の製品のうち、9社が不適合だったんですね!

価格競争の影響で安い製品が出回ったそうなのですが、そもそも不燃木材の品質はまだまだ発展途上。
なので不燃木材を選ぶ時は、値段だけで選ばないよう気をつけておきたいところです。

その中で1社だけ、唯一基準を満たした会社が、福井県にある「アサノ不燃木材」
植物資源に不燃化技術を加えた製品「セルフネン」を作っている会社です。

2012年4月29日放送の「夢の扉+」で紹介されていました。

首都直下型地震が起きた場合、建物の倒壊よりも懸念されているのが火災です。
住宅が密集しているところは町中が火災になる可能性が指摘されていて、人的被害のうち半数以上は火災によると想定されているデータもあるんですね。
炎だけでなく、煙による一酸化中毒も忘れてはいけません。

木造の建築物はこのような危険がありますが、そのデメリットを消してくれる可能性があるのが不燃木材です。
不燃木材は今後、未来の建築資材として重要な位置付けになってくると思います。

都市が油田に!紙ゴミからバイオエタノールを作る技術

二条城 燈籠

二条城で使われているライトアップの燈籠。
実はこの電力は、ゴミから作ったバイオエタノールで発電したものです。

前回、ごみ発電に関する記事を書きました。

前回の記事:ゴミ発電の可能性

ゴミの可能性はこれだけではありません。
今、京都市で紙ゴミからバイオエタノールを作る研究が進められているんですね^^

家庭から出る紙ゴミから、ガソリンの代替燃料となるバイオエタノールを生み出す、都市油田発掘プロジェクトを進めているのは、京都市の技術職員、山田一男さん。

2012年4月22日に放送されていた「夢の扉+」で紹介されていました。

また頼もしい技術が日本で生まれそうですね^^

ゴミ発電の可能性

舞洲工場

原発再稼働の動きが不透明な昨今ですが、最近はゴミ発電が注目されているそうです。

ゴミ発電は、焼却炉で高温でゴミを燃やして蒸気を作り、それでタービンを回して発電する、というもので、新しい技術ではありませんが、分散発電の一つとして環境省が推進しているんですね。

上の写真は大阪市此花区にあるゴミ焼却施設、舞洲工場です。
外見のデザインは芸術家がしたようですが、れっきとした市のごみ処理工場なんですね^^
年間1万~1万5千人の見物客が来るそうです。

ごみ処理能力は1日900トンで国内最大級の施設、さらに発電能力は3万2,000キロワットで、ここの動力は全て賄った上で半分以上は電力会社に売電しています。

原子力発電所1基で100万kWほど発電するのですが、現在、日本国内でのごみ発電能力は全体で170万kW産みだしています。
原発約2基分に相当しますね。

環境省ではそれをさらに80万kW増やしていこうと計画中なんだそうです。

このようなゴミ発電ですが、デメリットもありますがメリットはかなり大きいですね^^

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