2013年8月アーカイブ

家族の防災意識を共有する災害対策カードゲーム「クロスロード」

災害への備えは、防災グッズを揃えるだけでは十分ではありません。
どのような行動をとるのか、その場その場で臨機応変に判断することも必要になります。

でも、どれだけ備えても、実際に災害にあってみると思いもしなかった状況に置かれることは考えられます。
特に困るのは、あちらを立てればこちらが立たずの状況。
災害時にはこういうことが頻繁に起こります。

例えば、

  1. 仕事場にいる時に地震に遭遇して交通機関もマヒ。
    それでも家族の安全確認の為に家に帰るか?それとも職場に残るか?
  2. 避難所に行く時、家族同然のペットも連れていくかどうか?
  3. 家族ギリギリの人数分しかない保存食。周りの人が食糧に困っていたら分け与えますか?

1は、家族の事が心配なのはわかりますが、交通機関がマヒしている上、建物の倒壊など道も崩れている可能性があるので、帰る時に危険を伴います。

2は、家族同然のペットであっても、避難所はたくさんの人が集まる場所ですし、動物が嫌いな人がいるかもしれません。
そもそも衛生状況が悪くなりますので、連れていくことで他人に迷惑はかけられません。

3は、せっかく用意した保存食も、他人にあげれば足りなくなるのは目に見えています。
あげてしまうと、今後食事がとれるのかどうか、保証はありません。

このような状況に置かれたら、どちらを選んでも何らかの犠牲が伴います。
「○○するのが当然」というレールが敷かれたベストな答えはない中でどうするか判断しないといけないわけです。

そういう状況になったらどうするかを考える「クロスロード」という防災対策カードゲームがあります。

このゲームは、1995年の阪神・淡路大震災を体験した神戸市職員の方々へのインタビューをもとに作成されたもので、実際に迫られた難しい判断状況をシュミレーションすることができます。

夏休みの自由研究にも最適!いざという時に役に立つ防災マップ作り

地震や台風、洪水などの災害があった後には誰もが防災対策を考えますが、何でもない日が続くと防災のことは忘れがちですよね^^;

でも、9月1日は防災の日。
せめてこういう機会に防災のことを考えてみるのも良いですね。

そしてこういう機会にやっておきたいのが防災マップ作りです。
子供の夏休みの自由研究にもなります^^

防災マップと言えば、書店で売られているハザードマップや帰宅支援マップなどを持っている人もいると思います。
もちろんそれらは危険地帯、安全地帯、避難場所を、ひと目でわかるようにするための目印となりますので役に立つでしょう。

しかし、目の前の道が通れる状態にあるのかどうかまでは書かれていません。
いつも通っている道の建物が崩れていたりしたら、手に持っている地図通りには歩けないこともありますからね^^;
それに、肝心な時に所持していないことも考えられます。

いざという時、人は危険を回避しながら避難行動をしますが、その行動は頭の中にある地図に基づいて行動します。
あの道は安全そうかどうか、頭で判断するのです。
これを認知マップと言います。

その認知マップですが、実際どの程度道を把握しているのか描きだしてみると、住み慣れている街のことでも情報量が少ないことがわかると思います。

そこで、自分で防災マップを作ることで、認知マップを充実させることが重要になります。
街を歩きながら避難経路をシュミレーションをしておけば、認知マップが細かくなり、いざという時にパニックにならずフットワークを軽く行動することができます。

認知マップを強くする防災マップの作り方が「あさイチ」で紹介されていました。

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