日本の割り箸はほとんど中国産
2008年10月26日
ちょっと前に、日本人の年間の割り箸使用量が約258億膳であるので、マイ箸や間伐材を使った箸を使いましょうという話をしましたが、割り箸に関するある数字が明確になったので、マイ箸よりも先に、間伐材の箸をどんどん使うようにした方がよいようです。
その数字とはなにかというと、まず、中国産の箸の輸入量です。
日本で流通している中国産の割り箸は約98%にもなるんです!国産の割り箸はほとんど流通していないんですね!
そしてもう一つ、日本の国土に対する森林の割合は7割。中国は2割なんです。
しかし日本へ向けた箸の輸入が多いため、中国国内の森林だけではまかなえず、ロシアで伐採を行っています。
伐採場所は永久凍土の上に存在するような森林。
そのような森林を伐採してしまうと、氷が溶けだし、沼になってしまいます。
そして森林が元に戻ることは難しく、地球温暖化に貢献してしまうことに・・・
この現状を知って、どう思いますか?
なぜ国産の間伐材で使った箸が流通していないのかというと、経済的な理由があります。
中国から安い木材が流通するようになったため、日本で林業で生計を立てていた方が、これだけでは生活していくのが難しくなりました。
そのため、国産の割り箸は流通しにくくなってしまいました。
それでは間伐材が伐採されなくなってしまうので、森林ではあるけど、CO2が吸収されない森林になってしまうんです。
なぜCO2が吸収されないのか?というと、それは日本の森林の4割が人工林だからなんですね。
そのような理由で、日本で流通している割り箸はほぼ中国産と言ってよいでしょう。
なので、マイ箸を使うのもエコなのですが、国産の割り箸を見つけたら、多少割高になるかもしれませんが、マイ箸よりも先に国産の割り箸を使うようにしましょう。
国産かどうかを見分けるには、「3.9(サンキュー)グリーンスタイルマーク」の表示があるかどうかを見れば分かります。
これは、林野庁が行っている「木づかい運動」という、国産材製品普及運動のロゴマークです。
このマークがあるものは、割り箸に限らず、国産材を使った製品なので、商品を選ぶ際のポイントにしてみてはいかがでしょうか?
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