ペットボトル の 回収率

2008年8月29日

PETボトルリサイクル推進協議会 によると、日本のペットボトル回収率は、
2006年度の回収率が66.3%で、2005年に引き続き、2006年も世界最高水準となりました。

しかし、リサイクルの実態はあまり公開されていません。
それは、独自ルート処理する自治体が増え、中国の業者に売っている自治体が多いためです。
中国ではペットボトルをリサイクルし、ぬいぐるみの中身の原料などに使っているそうです。

そのため、 日本容器包装リサイクル協会 という、リサイクルするインフレが整っていながら、
国内のリサイクルは空洞化されています。
国内のリサイクル業者では、そのためにリサイクル工場の規模を縮小を余儀なくされているところもあるほどです。

なぜこのようなことが起こっているのでしょうか?

それはやはり、中国の業者が高く買い取ってくれるからです。
自治体としても、高く売った方が儲けがでますからね。

しかし、それでよいのでしょうか?

ペットボトルをリサイクルするのには、その再利用効率が求められます。
リサイクルをするのに、必要以上にエネルギーを使っていてはリサイクルにも何にもなりません。
中国でリサイクルされている以上、どの程度のリサイクル効率でリサイクルされているのかわからないのですが、それは問題ではないでしょうか?

市民はリサイクルと思って分別しているのに、実態のわからないやり方をされると、市民としても納得いかないのではないでしょうか?

また、必ずしも分別されていないものもあります。
中にたばこの吸い殻や、薬品が入ったまま捨てられてることもありますね。
そのようなものは、日本側で確認して取り除かなければ、バーゼル条約に引っかかってしまいます。

バーゼル条約というのは、廃棄物の国際移動を禁じた条約です。
ペットボトル自体も資源となるのか、廃棄物となるのか位置付けがあいまいなのですが、引っかかる可能性もありますよね?

ペットボトルの回収にはこのような実態があります。
回収率が最高水準でも、使われ方が不透明では意味がありませんね?

しかし、一番環境によいのは、リサイクル効率を上げることではなく、ペットボトル商品をなるべく買わないことだと思います。
回収率が高いから エコ に貢献しているというのは、大きな間違いだと思いませんか?

自治体はリサイクル効率を明確化し、市民はなるべくペットボトルを使わないことが理想的だと思います。

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