循環型社会の最近のブログ記事

木材の活用技術が大幅進化!これからは木造都市が増える

大型木造建築物

今、木材を使った大型建築物の建設が増えているそうです。

有名なのは、横浜の大型商業施設サウスウッド(2013年9月竣工予定)ですね。
2013年4月18日放送の「クローズアップ現代」で都市の木造化のことが放送されていました。

そもそも、日本は1950年の建築基準法で、高さ13メートル以上の木造建築物を造ることは禁止されていました。
それは、第二次大戦で多くの木造建築物が燃え、大火に見舞われたことから定められた法律でした。
それからコンクリートなどの建物に置き換わっていったんですね。

しかしそれが、2000年になって、耐火性能があれば建築可能という内容に改正されました。
さらに木材を耐火建築技術が大幅に向上したことから、2010年には公共建築物をできるかぎり木材化すると定めた法律が制定されました。

不燃木材に関しては、以前にも紹介しています。
火災でも燃えず、煙もでない不燃木材とは?

この技術以外にも、特殊な加工で耐火性能を高める技術はいくつか登場していて、耐火性能だけでなく耐震性能も高めることができます。

「木」というと、鉄やコンクリートに比べ、「燃えやすい」「弱い」というイメージがありますが、もはや木材が鉄やコンクリートと対等に使える建材になってきたんです。

さらには、ばらつきがちの品質の見極めには、今まで大工の目効きで行うしかありませんでしたが、最近ではエンジニアードウッドO(集成材)という木材が登場たことで、木材の強度、耐火性、耐久性などの構造・耐震性能の科学的な計算ができるようになっているそうです。

そのような技術革新が急激に伸びていることから木造で建築することを国が推進しているんですね。

木造建築物が増えると、こんなメリットがあります。

家庭から出る廃食油が日本を救う!

2013年3月3日放送の「夢の扉+」で、株式会社ユーズという廃油回収業社の社長、染谷ゆみ さんが出ていました。
染谷さんはアメリカTIME誌で、世界の「環境の英雄30人」の1人として紙面を飾ったこともある人なんです。

本も出しています^^

本のタイトルからわかると思いますが、染谷さんは使い終わった天ぷら油などの、家庭から出た廃食油を集めて再資源化、エネルギー利用しようと取り組んでおられる方です。

普通、家庭用の天ぷら油は使った後、

  • 凝固材で固める
  • 新聞紙などに吸わせる

などの処理をして、そのまま燃えるゴミに出すのではないでしょうか?

実は、業務用の油は回収が義務付けられているのに対し、家庭から出る油には回収義務がないんです。
なので、、そのようにして捨てざるを得ないんですね。
生活排水として流すと水質汚染に繋がりますから、燃えるゴミとして出すしかありません。

でも使用済みの天ぷら油は軽油に置き換えることができるんです。
使用済み油の回収先が早く身近にできると良いですね^^

今回は、染谷さんの活動や、廃食油や軽油のことなどを書こうと思います。

あなたが買う魚には、海のエコラベルは付いていますか?

パッケージや売り場の看板に貼られているこういうラベル、見たことありますか?

これ、『海のエコラベル』という名前がついています。
チェックマークが魚の形の一部になった、オシャレなマークですね^^

このラベル、見たことはあるけど、何のマークか知らない人が多いと思います。
今はまだ認知度が低いんですね^^;
なので、ぜひ広まってほしいので紹介します。

このマークが貼られている魚や貝、エビなどの水産物は、
乱獲を防ぎ、持続可能な漁法で獲ったことの認証を受けているのです。

ヨーロッパが発祥で、アメリカやオーストラリアにも広がっている認証制度で、制度を設立したのは海洋管理協議会(MSC--Marine Stewardship Council)
責任ある漁業を推奨する独立した非営利団体です。

世界の水不足問題、日本に関係あるのか?

地球は"水の惑星"と言われていて、面積の7割が海となっています。
それだけ水が豊富なのに、国連の報告書によると、

2015年までに、世界の人口の半分にあたる35億人が
水不足になる恐れがある

と言われています。
実は、地球上にある水のうち、人類が利用可能な水は
たった0.01%しかないのです!

地球上の水の97.5%は海水で、淡水は2.5%、淡水の中でもその1.7%分は氷河に閉じ込められていて、地下奥深くの地下水に0.8%、利用できる河川や湖沼の水が0.01%となっています。
その0.01%の水を皆で使っているんです。

"0.01%の水"と言ってもピンと来ないかもしれませんが、わかりやすく例えると、風呂桶一杯に汲んだ水のうち、使える水はわずかに一滴しかないと思うと良いでしょう^^;

今まで水不足の地域はありましたが、1940年頃から現在までの急激な人口増加に比例して水の使用量も急増、その結果、水不足が危惧されているわけです。

日本では今、自国で水が大量に採水できますし、人口も減少していきます。
これから先も困るようには思えませんよね^^;

確かに、直接飲む水、使う水としては困らないかもしれませんが、日本は他の国の水も大量に使っていることも考えなければいけません。
日本も世界の水不足に関係しているんです!
そして、世界中で水不足になると、食糧が高騰してしまうので、対岸の火事では済みません。

ゴミ発電の可能性

舞洲工場

原発再稼働の動きが不透明な昨今ですが、最近はゴミ発電が注目されているそうです。

ゴミ発電は、焼却炉で高温でゴミを燃やして蒸気を作り、それでタービンを回して発電する、というもので、新しい技術ではありませんが、分散発電の一つとして環境省が推進しているんですね。

上の写真は大阪市此花区にあるゴミ焼却施設、舞洲工場です。
外見のデザインは芸術家がしたようですが、れっきとした市のごみ処理工場なんですね^^
年間1万~1万5千人の見物客が来るそうです。

ごみ処理能力は1日900トンで国内最大級の施設、さらに発電能力は3万2,000キロワットで、ここの動力は全て賄った上で半分以上は電力会社に売電しています。

原子力発電所1基で100万kWほど発電するのですが、現在、日本国内でのごみ発電能力は全体で170万kW産みだしています。
原発約2基分に相当しますね。

環境省ではそれをさらに80万kW増やしていこうと計画中なんだそうです。

このようなゴミ発電ですが、デメリットもありますがメリットはかなり大きいですね^^

電力地産地消の村、スマートビレッジ構想を応援したい

滋賀県が9日、農村の集落単位で自然エネルギーを使い、電力の一部を賄う、「スマートビレッジ」のモデル事業を、2012年度から始めることを発表しました。
栃木県が2011年に先行してモデル事業を行っていますので、今回で2例目ということになります。

"スマートビレッジ"というのは、太陽光や風力による発電、農業用水による小水力発電、間伐材を使ったバイオマス発電などの再生可能エネルギーで電力の地産地消を行う、というものです。


(画像:農林水産省-日本経済成長のための「農林漁業」と「地域」の発展戦略 より)

まだ発電量が少ないので、街灯や防犯灯、農業施設、農機具の電力等での利用からとなりますが、滋賀県の嘉田由紀子知事は震災以来「卒原発」をあげていましたので、まずは第一歩、といった感じです。

これを実現することで、原発への電力依存を下げるのと同時に、地域が自前で電力を確保できることから、災害に備えてエネルギーを分散することができます。

個人的には、応援するのはもちろんですが、急いで実現してもらいたい想いがあります。
それには、滋賀県をはじめ、関西圏に以下の現実に直面しているからです。

完璧に近い循環型社会を可能にする、ネイチャーテクノロジー

かたつむりの殻は、雨だけで汚れが落ちるようにできています。
トンボはほとんど風が吹かないところでも飛びながら静止することができます。
マグロは時速100キロで泳ぐことができます。

自然の力や生き物ってすごいですよね^^

私達人間は、自然の中にあるものを
当たり前のものと気にも留めずに過ごしますが、
そういう自然の流れに従えば、完璧な循環型社会って出来るんですよね。

2010年12月12日放送の「夢の扉」を見て、それを改めて感じさせられました。

内容は、ネイチャーテクノロジーという研究の話で、
東北大学環境学科教授の石田秀輝先生が出演されていました。

東北大学環境学科 石田研究室

木から作るプラスティック「りぐぱる」で脱石油

2010年11月7日放送の「夢の扉」で、
プラスティックのようで木材のようでもある新しい新素材、
「りぐぱる」を開発した、三重大学生物資源学部の
舩岡正光 教授が紹介されていました。

三重大学:木質分子素材制御学研究室

この素材、すごいんですよ^^

材料は段ボールや古新聞などの古紙なのですが、
これが木材よりも強度があって、
プラスティックのように自由自在な形状に作れるんです!
その強度によって車のボディとしても使え、愛地球博でも紹介されたほどです。

そして注目したいのは、1回きりで使うのではなく、
何度でもリサイクル可能だということ!
木材のようにノコギリで加工したり、釘を打ったりすることもできます。

熊出没とナラ枯れ

最近、熊出没のニュースを毎日のように見ますね。
異常気象で今年は暑かったから、熊の餌となるドングリが減った・・・
というのも原因の一つなのかもしれませんが、
もう1つ違う問題もあるようです。

それは、日本の森に発生しているナラ枯れの問題です。

日本で余っている竹が繊維に

最近は企業のエコへの対策が会社の方針として重要になってきました。
単に消費者に、「エコな商品を作っているいい会社だ」と思われることだけではないんですね。

やはり先々のことを考えて動ける企業というのは、投資家にとっても優良な企業とみなされるので、株もあがるでしょう。

そしてオバマ大統領も、環境関連ビジネスへの支援を強化するようですね。
そうなると日本で環境関連のビジネスを扱っている会社はさらにビジネスチャンスも広がってきますよね。

エコ意識を個人の良識だけに任せていてはなかなか難しいものがありますから、
こういうビジネスが強化されていくのは頼もしい事だと思います。

そして今日、ワールドビジネスサテライトで放送されていたのですが、
「TAKE100」というベンチャー企業が、「竹」をうまく使ってビジネスに繋げているようです^^

循環型社会 の過去記事

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