熊出没とナラ枯れ

2010年9月20日

最近、熊出没のニュースを毎日のように見ますね。
異常気象で今年は暑かったから、熊の餌となるドングリが減った・・・
というのも原因の一つなのかもしれませんが、
もう1つ違う問題もあるようです。

それは、日本の森に発生しているナラ枯れの問題です。

ナラ枯れとは?

”ナラ枯れ”というのは、ナラの樹などが枯れている現象で、今全国で問題になっています。

山を見ると、部分的にポツポツと赤い部分が点在している場合がありますよね。
私は最初、季節外れの紅葉なのかと思っていましたが、
その木に近づいてみると、紅葉で赤くなっているのではなくて、枯れて赤く見えるだけなんですね。

これは木が自然に枯れているのではなくて、菌によって枯れているんです。
なので放っておくと、森が枯れてしまうんですね。
森が枯れると生態系が崩れます。

ナラ類の木はドングリを生らせるので、
最近、熊やサルの出没などはその影響が理由の一つにあるともいえます。
さらに悪化すると、水の問題や土砂災害などの被害も出てくるでしょう。

ナラ枯れは、カシノナガキクイムシという虫が、古いナラの木に穴をあけて侵入することから始まります。
なので放っておくと周りの木へ広がっていきます。

外から穴を防げば被害の広がりを食い止めることもできるようですが、
数がたくさんあるので、1本の木の穴を防ぐのに時間がかかります。

もう1つ、広がりを食い止める手段として、枯れている木を切り倒した後に細かくして焼却する方法もあります。
ただし、どちらの方法をとったとしても1日3,4本が限界なんだそうです。

しかし、ナラ枯れの被害は、京都の東山、北山、西山だけを見ても、
2008年で2,000本、2009年で4,000本、2010年では2万本にまで拡大していて、
処置が追いつかないという状況になっています。

ナラ枯れ問題は、2000年に入ってから騒がれているので、
今年の異常気象だけが大きな原因ではありません。

ナラ枯れが発生している原因

ナラ枯れが起こるのは古いナラ類の木です。
最近になって被害が拡大しているのは、古くなったナラの木が多くなっているからなのですが、そのようになったのは、森に人が入らなくなったからです。

1960年代のころまでは森の木をマキや炭に使ったり、生活に近かったものです。
それまでは古くなった木はうまく間伐され続けたのですが、
高度成長期に入って日本人の生活が変わってきてしまいました。

エネルギー源が石油に変わってしまい、
人間の生活から森が遠ざかるようになり、
年月が経った頃にナラ枯れという問題になって表れているんですね。

ナラ枯れを防ぐには?

ナラ枯れを防ぐために私達が直接できることはあまりないかもしれません。
しかし、行政の森林保護の担当者だけだと、対策が追い付いていないのも現状です。

ナラ枯れを防ぐには、被害樹木を伐採、除去することが大切ですので、
せめて私達が出来るのは、山に行った時にナラ枯れかもしれない木を見つけたら、
各市町村の担当局や、森林組合に連絡することですね^^

ナラ枯れは、遠くから山を見るとわかりやすいのですが、
森の中に入ると、探すのは難しいので、情報を提供するのも非常に大切なんですね。

森に入ることのある人は比較的少ないと思いますが、
山菜とりをされる方や散策をされることのある方はぜひ協力して下さいね♪

また、土地の所有者や管理者なら必須です。
行政の担当者が勝手に伐採することは出来ないので、
その辺の関係もあって対策に手間がかかっています。
土地をお持ちなら、自分の土地の状況は確認しましょう。

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