木から作るプラスティック「りぐぱる」で脱石油

2010年11月 7日

2010年11月7日放送の「夢の扉」で、
プラスティックのようで木材のようでもある新しい新素材、
「りぐぱる」を開発した、三重大学生物資源学部の
舩岡正光 教授が紹介されていました。

三重大学:木質分子素材制御学研究室

この素材、すごいんですよ^^

材料は段ボールや古新聞などの古紙なのですが、
これが木材よりも強度があって、
プラスティックのように自由自在な形状に作れるんです!
その強度によって車のボディとしても使え、愛地球博でも紹介されたほどです。

そして注目したいのは、1回きりで使うのではなく、
何度でもリサイクル可能だということ!
木材のようにノコギリで加工したり、釘を打ったりすることもできます。

プラスティックは石油から作られていますが、
これが りぐぱる に変わると、石油依存から一歩脱却します。

あと40年で枯渇すると言われている石油。
昔からその用に言われていますが、有限であることには違いありません^^;
本当に無くなる前に、次の代替物を用意しなければなりませんからね。
りぐぱるはその一つとなるのかもしれません。

そして、たとえシュレッダーで細かく刻まれた紙でも
もはやゴミではなく、資源となります^^

りぐぱるは、紙の繊維に「リグニン」という樹木の成分を加えることで作られるそうです。

リグニンは繊維同士を固めて強度を高める働きがあって、
木が立っていられるのも、切り倒されても強度を維持しているのも、
このリグニンのおかげなんです。

ただし、リグニンだけを取り出すのは非常に難解で、
舩岡先生が世界で初めて取り出しに成功したそうです。

紙を水で溶かし、型に流し込んで固めて水分を抜くと板状になるのですが、
それをリグニンを溶かした液体に漬け込むと、りぐぱるが出来上がるそうです。

現在、舩岡先生はりぐぱるの実用化に向けて、
リグニンの生産プラントの建設を自治体と計画していたり、
りぐぱるを見本市に出して、色々な人に可能性を知ってもらったりといった活動をしています。

既に商品化を検討している会社もあるようです。

いち早く実用化してほしいですね^^

三重大学:木質分子素材制御学研究室

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