環境問題の最近のブログ記事
完全養殖うなぎの商業化は難しい!うなぎは今どれくらい絶滅しそうなのか?
もうすぐ土用の丑の日。
ものすごい猛暑の今年は夏バテ防止のためにうなぎを食べてスタミナをつけたいところですが、肝心なうなぎが大変なことになっていますね^^;
これが結構深刻なんです。
環境省は今年2月にニホンウナギを「絶滅危惧 IB 類」に指定しました。
そして、7月の初めから国際自然保護連合(IUCN)が、ニホンウナギを「絶滅危惧種」に指定するかどうかのの検討を始めています。
その結果は早ければ秋にも公表するそうです。
すぐに捕獲禁止に直結するような話ではないのですが、レッドカードを突きつけられてしまえば、この先なかなか食べられなくなります。
2013年3月にはワシントン条約で規制するかどうかの会議も行われたのですが、この時は見送られました。
が、レッドリスト入りすると、次に会議が行われる2016年春には規制されるかもしれません。
PM2.5の注意喚起、どうやって知らされる?
2013年2月27日、環境省は大気汚染の原因となっている微小粒子状物質「PM2・5」について、1日平均で国が定める環境基準値の2倍を超えると予測される日に、都道府県が住民に外出の自粛を呼びかける指針を決めました。
2009年に国が定めた環境基準値は、35μg/㎥ですので、1日平均でその2倍の70μg/㎥が予測されたら注意喚起を呼び掛けようというわけです。
35μg/㎥というのは、「健康を守るために望ましい」とされている基準値です。
この数値は根拠があるようですが、2倍の70μg/㎥という数値はあくまで暫定指針で、どれぐらいで健康被害が出るのかはわかっていないようです。
そのような中、昨日の3月5日に熊本県、山口県、福岡市などで初めて暫定基準に沿った注意喚起がありました。
これから春になると、偏西風にのって大陸から黄砂も飛んできます。
PM2.5もたくさん飛んでくることが考えられますので、気をつけたいところです。
大気汚染を克服した神奈川県川崎市の取り組み
中国の微小粒子状物質(PM2.5)による環境汚染のニュースが毎日流れるようになりましたね。
PM2.5に関しては、環境省のページで詳しく説明されています。
そろそろ花粉のシーズンですが、PM2.5が花粉と結びつくとさらに悪質になるとも言われています。
より花粉症が深刻になったり、今発症していない人でも発症する可能性があるそうです。
しかも、花粉は口や鼻でとどまりますが、PM2.5は花粉よりもずっと小さいので、気管支にまで到達して気管支炎を引き起こす可能性があるとのこと。
中国の大気汚染はそれほどひどい状況なのですが、日本もかつて同じくらいひどい大気汚染に見舞われていました。
そしてそれを劇的に改善させた経験があるので、中国側も視察に来ているようです。
中国の大気汚染は今後も日本を襲う
日本は高度経済成長期に、大気汚染による公害が発生しました。
今でこそ聞かなくなりましたが、同じ歴史を歩もうとしている国があります。
中国です。
中国は経済発展が著しいですが、北京の街は今まさにそのような酷い大気汚染に見舞われている状態で、大気汚染の国際水準ギリギリの日がほとんどなのだそうです。
下は2006年の記事ですが、2005年の時点で中国では大気汚染によって年間40万人が命を落としているのだそうです。
参考:中国の大気汚染が日本を襲う?!|SAFETY JAPAN [インタビュー] / 日経BP社
今は2005年の頃とは比較にならないほど成長していますから、上の人数は増えているでしょうね。
そしてそれは他人事ではすまされない事態になってきました。
今もまさに、大気汚染の物質が日本に流れてきているんです。
「アースデイしが」で「ミツバチと羽音と地球の回転」を見ました。
東日本大震災を機に作られた団体「あすのわ」が主催する、
アースデイしがに行ってきました。
このイベントは、エコがテーマ。
原発や日本のエネルギー事情をドキュメンタリー映画にした
「ミツバチの羽音と地球の回転」の上映会があったり、
環境に関する講演会やライブ、エコをテーマにした手作り市があり、
勉強しながらも楽しいイベントでした。
このイベントでは、滋賀県内の色々なお店が、お祭りの時のように出店を出していましたが、
商品を買っても袋はもらえません。
エコバッグは必須なのです。
そして飲食店の場合は、カップ、食器、お箸、スプーン、フォーク等、
食器類はすべて持参しなければならない(レンタルもあります)というエコイベントです^^
僕は、「ミツバチと羽音と地球の回転」を見るために行きました。
この映画は、現在のエネルギー利用方法をどのようにシフトさせるべきか?ということがテーマ。
日本のエネルギー問題について、非常に考えさせられる映画でした。
淡々と進行するので、途中で集中力が切れてしまうのがたまに傷ですが、
リアルなエネルギー事情を知るには良い映画です。
2009年に作られた映画で、原発への依存を強化しようとする日本と、
国民一人一人がエネルギーの自立に取り組むスウェーデンの違いが比較されていました。
ベネチアを水没から救う!「モーゼ計画」とは?
1987年に世界遺産に登録された、
水の都ベネチア。
街全体がアートのような島で、とてもきれいなんです。
最近は、深夜の便で羽田を出れば、朝のうちにベネチアまでつくらしいですね。
ベネチアでは陸を走る交通手段は禁止されていて、
走れるのは、子供用の自転車とベビーカーだけ。
全ての交通機関は船なんですね。
観光地としても有名なのですが、ここ十数年で
110cm以上の深刻な浸水が飛躍的に増えているそうです。
街の人は一日中水害対策に追われています。
3月6日に「ベネチアが危ない!〜水の都からの緊急メッセージ〜」という特別番組が放送されていたのですが、ベネチアは今、冬を迎えるたびに水位が上昇しており、ベネチアは100年のうちに海の中に沈んでしまうとも言われています。
養殖魚の救世主!オニヒトデが魚を病気から守る
2010年11月14日放送の「夢の扉」で、
養殖魚ドクターで愛媛大教授の三浦猛さん、三浦恵美さん夫婦が紹介されていました。
最近は温暖化の影響で、日本列島付近に沖縄で見られるような熱帯魚がいるほど、海の様子が変わってきています。
こんな風に環境が変わってしまうと、魚に病気が発生してしまうわけですね。
特に、養殖魚に関しては養殖場から出られませんから、
その影響を受けてしまうスピードも速いのかもしれません。
一匹から病気がでると、同じ槽にいる魚にたちまち伝染して、
一気に全滅してしまうこともめずらしくないそうです。
今回の放送は養殖の鯛が、エドワジェラ症という、
頭部や内臓に腫瘍が出来て死んでしまう魚病(エドワジェラ菌はヒトの体内では生きられません)に取り組む様子が紹介されていました。
90年代から鯛に感染が拡大し、薬もないことから養殖業界では対策に苦労していたそうです。
そんなエドワジェラ症をなんと、薬を使わずに、オニヒトデを使って治してしまおうというものなんですね^^
タバコを吸う人は毎日ダイオキシンを吸っている
百害あって一利なしと言われているのがたばこ。
最近は日本でも喫煙場所の制限が厳しくなってきていますが、
単に健康面だけが問題なわけではないんですね。
実は、たばこの煙にはダイオキシンが含まれており、
環境への影響も無視できないレベルであることをご存知でしょうか?
玄海原発 プルサーマル発電始まる
佐賀県の玄海原発で、プルサーマル発電が始まります。
11月9日に試運転が始まったのですが、12月2日に営業運転に入るそうです。
本来なら1999年に始まる予定だった プルサーマル計画 ですが、10年遅れで始まるというわけです。
プルサーマルというのは、使用済みのプルトニウムとウランを混ぜた燃料(MOX燃料)を、原子力発電所で再利用しようというものです。
今、原発で利用している燃料はウランなのですが、
ウランも限りある資源ですので、プルサーマル発電では、
原子力発電で一度使われたウラン燃料から、まだ使えるウランとプルトニウムを取りだし、劣化ウランと混ぜたMOX燃料を使用して発電します。
日本は資源が乏しく、エネルギーに関しても諸外国に頼っている状況なので、
電気をリサイクルしてエネルギーの安定供給を目指そうとしているんですね。
そして、プルサーマル発電の特徴は、プルトニウムが処理できるということです。
プルトニウムは核兵器にも使われているのですが、
核兵器の解体を進めるには、プルトニウムをどうにかして処理しなければなりません。
処理できなければ、処理ができないことを理由に核兵器を持ち続けることになるんですよね。
プルサーマルは現在、プルトニウムを処理するための有効な手段なので、
核兵器を減らすためにも有効な手段とも言えるわけです。
また、日本は国際公約で、余剰プルトニウムを持たないと約束していることも問題になっています。
プルトニウムを持つということは、核兵器を作ろうとしているのではないか?と懸念されるわけですね。
原発で発電する場合、ウランだけでなくプルトニウムも使用します。
使用後は処理しなければ増え続ける一方。
なので、プルトニウムを減らしていくには、プルサーマルに頼らざるをえないわけです。
しかし、プルサーマルには問題点もあります。
何が問題になっているのか?というと、
沖縄 泡瀬干潟問題 住民側勝訴
泡瀬干潟問題の記事を1年くらい前に書きました。
参考:泡瀬干潟 埋立問題
未だに新種がたくさん発見される泡瀬干潟を、
経済的な活性化のために、自治体が税金を使って埋め立てようとしていたんです。
住民側でも賛成と反対に分かれていたんですね。
しかも、一部は埋め立てが既に進んでいる状態でした。
その問題が今月15日、反対側の住民が求めた訴訟の控訴審判決があったんです!
結果は住民側の勝訴。
判決理由は、「経済的合理性があるとは認められない」とのことでした。
当たり前ですよね^^
環境問題 の過去記事
- 06月16日・・・バラフで砂漠化防止対策
- 05月17日・・・海に沈みゆく島 ツバル の現状
- 08月29日・・・北極 の氷はどれくらい減ってる?
- 08月16日・・・ドイツの環境に対する取り組み
- 08月10日・・・泡瀬干潟 埋立問題