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納豆樹脂が砂漠を緑化する

2009年6月16日

前回、バラフという野菜で、塩害による砂漠化を食い止めようという、佐賀大学の研究を紹介しました。

参照:バラフで砂漠化防止対策

今回は九州大学大学院の 原敏夫 准教授による、
砂漠化してしまった場所を緑化する研究を紹介します。
WBS(ワールドビジネスサテライト)で紹介されていたものなのですが、
その研究というのは、納豆樹脂の研究です。
納豆樹脂を使えば、砂漠の少ない降水量でも水分を蓄えられるかもしれません^^

納豆樹脂の原料は、納豆そのものではなく、納豆の糸なんです!
納豆の糸の成分はポリグルタミン酸なのですが、
納豆樹脂にすると、1gで5リットルの水を蓄えるようになるんです。
生分解性があるため、環境にも良いんですね^^

この蓄える水の量、どれくらいすごいのか?というのをわかりやすく説明すると、
紙おむつに使われている樹脂の5倍の保水力がある、と言えばわかりやすいのではないでしょうか?

それだけものすごい保水力を持っているのですが、
実は、そんな納豆樹脂を作っているのは、驚くことに放射線なんですね!
納豆の糸を水に溶かし、放射線を24時間照射して凍結乾燥すると、
納豆の糸の分子構造が変わり、納豆樹脂に変化するそうです。

放射線と言えば悪いイメージがあると思いますが、このような使い方もあるんですね^^

原教授によると、砂漠は地下1メートル掘れば水分があり、
1メートルの深さまで根が張れば植物が育つので、
それを納豆樹脂で手助けすることで、食物の力で水を獲得できるということでした。

具体的には、ヘドロに納豆樹脂と植物の種と蒸留水を加えた
ヘドロ・シードペレットというものを作って砂漠に植えるそうです。

つまり、有機物の多い泥に納豆樹脂を加えることで植物にしっかり栄養を与え、
地下水まで根を張らすまでサポートしようという試みですね^^

これは、今年11月からアフリカの砂漠で実証実験予定しているようです。
日本の技術はすごいですね^^

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