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中国 黄土高原 の現状 その2
2008年9月 9日
中国の 黄土高原 の問題ですが、 中国政府 と 地方自治体 の間で考え方に温度差があると前回の記事で書きました。
前回の記事を読んでいない人はこちら⇒中国 黄土高原 の現状
それはどういうことかというとまず、中国政府は11歳以上の国民に年間3〜5本の木を植えることを1981年に義務付けています。
華北、東北、西北の4500キロにわたって防護林を作るという考えなのです。
もちろんその中には 高度高原 も含まれています。
黄土高原 付近に住む住人は、なんとか土壌の状態の悪い土地でも農地にしようとしていたのですが、雨が降ると土砂崩れにあい、なかなか育たないのです。
なので、畑にするよりも、まずは木を植える等して傾斜地を保全する必要があるのです。
しかしその場合、農民は農地を奪われることになるので、農民の収入を補填するため、中国政府は最高8年間、政府が穀物の配給や少額の現金の支給することにしました。
つまり、畑を耕す代わりに木を植えれば国から配給や現金がもらえるのです。
中国政府はそのようにして、2010年までには、21万平方キロ以上の土地が自然に戻るという計画を進めています。
一方、地方自治体は、黄土高原に住む当事者なので、もっと細かいところを見ているのかというとそうではありません。
日本のように豊かではないので、先々のことより、目の前に配給とお金さえもらえればそれでよいと考えているのです。
そのため、黄土高原に適した種でなくとも、定められた本数だけ木を植えればよいと思い、なんでも植えるのです。
結果、どんなに植えても木は枯れてしまいます。
これではせっかくの計画も税金の無駄遣いになってしまいますね。
これは中国の問題なので日本から何か言えることではありませんが、
日本も 黄土高原 の黄砂の影響を受けていることは確かです。
なので、中国とは別に日本が行っているNPO法人などを支援する方がよいかしれませんね。
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