LED照明を購入する時の注意点

2011年5月25日

今年の夏の節電目標は15%。
家庭の電力消費の割合は多い順に

  1. エアコン・・・25.2%
  2. 照明・・・16.1%
  3. 冷蔵庫・・・16.1%
  4. テレビ・・・9.9%
  5. その他・・・22.7%

となっていますが、節電のためにエアコンや冷蔵庫、
テレビを買い替えるのはちょっと高いですよね^^;

そんな中、誰でもちょっとずつでも買い替えられるのがLED電球です。

LED電球なら、一般的な電球ソケットでそのまま使用できます。
(LED蛍光灯の場合は要確認)

消費電力は約8分の1で、取り替えるだけでも省エネです。
蛍光灯ランプと違い、点灯時にほとんど消費電力が発生しないので、
つけたり消したりするようなところをLED電球に変えるとかなりの省エネになります。

家庭の使用状況によりますが、家庭内の照明を全てLEDに変えるだけで、
消費電力を6%程度削減できる可能性もあります。

しかも最近のLED照明は、2年前と比べてもだいぶ値段が下がってきています。

2009年12月のLED電球の平均価格は3,827円だったのですが、
2011年3月の平均は2,274円になっています。
(全国有力家電量販店の販売実績集計 /GfK Japan)

安いものなら千円台でも買えます。
それで10年以上持つわけですから、長い目で見るとお得ですよね。

しかし、選ぶ時にはいろいろと注意しておきたいところもあります。

単位

白熱電球や蛍光灯を購入する時、ワット(W)数を見て購入していますが、
LED照明を購入する場合、同時にルーメン(lm)という単位も見た方がよいでしょう。

ワットは電力の大きさを表す単位で、ルーメンは光そのものの強さを表す単位です。
ルーメンの数値が大きいほど明るくなります。

LED照明にもワット数表示されているのですが、
メーカーごとに明るさのずれが出る可能性があります。

しかし、ルーメンは全メーカーで統一している数値なので、
ワット数だけでなく、ルーメンがどれくらいかも見た方がよいでしょう。

明るさの目安は、パナソニックのデータによるとこのようになっています。
左側が現在お使いの電球のワット数で、それと同等の明るさを選んだ場合の目安です。

  • 20W型の電球 ⇒ 170lm
  • 40W型の電球 ⇒ 485lm
  • 60W型の電球 ⇒ 810lm
  • 100W型の電球 ⇒ 1520lm

光の広がり方

通常の電球とLED電球は、光の広がり方が全然違います。
通常の電球は、灯りが左右にも広がり、全体が平均的に明るくなりますが、
LED電球は電球の真下ほど明るくなり、他の部分は暗めになります。

懐中電灯で暗闇に光を当てるのと似ているのですが、
そこまで直線的ではなく、通常の電球により近い感じだけれども直線の方が明るいという感じですね。
なのでつける場所によっては、部屋の片隅が暗くなる、という場合もあります。

LED電球はルーメンの数値が大きいほど明るさの範囲が広がりますので、
今の明るさを維持したい場合はルーメン数を高めに選ぶと良いと思います。

あと、特に気をつけたいのが、玄関やお風呂場などの横向きに設置されている照明です。
横向きだとLEDの特質上、光が弱く感じてしまう場合があります。
その場合は、斜め専用のLED電球を購入するようにしましょう。

断熱材を使った照明器具には使わない

LEDの光は白熱電球のように熱がありません。
なので、部屋の温度を落としたり、電球に虫が寄ってこないなどのメリットがありますが、断熱材を使っているところへの使用は避けましょう。

LEDは、光には熱はありませんが、LEDの素子が発光する時に熱を持ちます。
そして、ソケット部分から熱を逃がす設計になっています。

しかし、断熱材がある場合は器具と熱が逃げずにこもってしまうので、LEDが壊れやすくなるのです。

断熱

一部、断熱施行器具に対応したLED電球もありますので、そちらを使うようにしましょう。

同じようにお風呂でよく使われる密閉型器具も熱がこもるので、
密閉対応のLEDを選ぶと良いですね。

調光タイプ

LED照明は全て、光の明るさや色も調整できるようになっていると思う方もいらっしゃるかもしれませんが、光の明るさや色を調整できる調光タイプのものと、調整出来ない調光不可タイプがあります。

そして、一般的に売られているものは調光不可タイプの方です。

なので、調光機能がついている照明器具には、調光タイプのものを選ぶようにしましょう。

ソケットタイプ

LED電球のソケットの口径は、E26とE17の2種類あります。
これは、ネジの部分の外径寸法を表します。
一般的な電球ソケットはE26ですが、購入前に念の為確認しておきましょう。


以上が注意事項です。

LED電球は、ルーメン数によって明るさや照明の範囲が違いますので、
一気に全て交換するよりも、一つずつ試してみることをお勧めします。

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