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畑と比べて30~50倍の収穫量の芋を作る三角棚栽培法
2012年10月 9日
以前書いた近畿大学教授・鈴木高広先生の芋エネルギーが、「夢の扉+」で紹介されていました。
以前書いた記事⇒たかじんの委員会で紹介!日本を救うバイオ燃料 芋エネルギー
芋エネルギーは、栽培した芋をスライス、乾燥したものをチップ状にして燃やすことで、化石燃料代わりに使うというものです。
材料についても技術的にも非常にシンプルな方法ですが、
- CO2の増加を防ぐ(環境保全)
- 農家の収入に繋がる(農業の復活)
- 輸入に頼らず、全て国内生産(日本のエネルギー問題の解決)
に繋がるすごい方法なんです。
芋はどこでも簡単に作れますからね^^
上手く実用化すれば、日本の電力の10%を芋で賄うことができるそうです。
そんな芋エネルギーですが、どれだけ芋をたくさん栽培できるか、どれだけ流通を整えるかがキモになってくると思います。
その一つ、栽培の仕方については、普通に畑で栽培するのではなく、鈴木先生が実験で行っている三角棚栽培法というやり方で栽培すれば、簡単にかつ大量に作れそうです^^
芋を大量に栽培する三角棚栽培法
芋は大した肥料をやらずとも、日本全国どこでも簡単に栽培できます。
しかも、わざわざ広い畑を使わなくてもOK!
それが三角棚栽培法です。
やり方は簡単です。
まず、スーパーのビニール袋に土を入れ、そこで芋の苗を入れます。
そしてそれをホームセンターや100円ショップで買ってきた棒などで三角形の骨組みを作り、選択干しのようにそこに苗のビニール袋をぶら下げます。
準備するのはそれだけです。
それでできたのが、下の写真のような三角棚です。
芋はこんな栽培法でもできるので、畑のような広いスペースは要りません。
しかも簡単ですね^^
白い色は光を反射しますので、上の方で反射した光が下の方に散乱し、
下の方にある苗も光合成して成長することができます。
芋が育つための太陽の光の量は、平地で育てた時に浴びる量の3%程度で十分なので、
こんなに密集させても十分に成長できます。
そして食用のものではなく、エネルギー用にするなら、1個20gほどの大きさ(6週間ほどの栽培)でOK。
通常の畑に平面で育てた場合と同面積に三角棚栽培法で育てた場合とで比べ、三角棚栽培法の方が30~50倍も収穫量があるそうです。
この方法で、全国の耕作放棄地の半分にあたる"東京都と同じ面積の広さ"で三角棚栽培法を行ったとすると、日本の電力の10%を生み出すことができると、鈴木先生が試算しています。
芋で行う発電は、現在一部の火力発電所で燃料として使われている木質チップと比べても遜色ありません。
全国の耕作放棄地を有効に使うには、なかなか手が行き届かないこともあって難しいかもしれませんが、三角棚栽培法なら耕作放棄地に限らず、庭の開いたスペースやベランダ、屋上など、色々なところで大量に栽培することができます。
つまり、片手間でも簡単に栽培することができるということですね^^
今年7月、大阪府はイモ発電機の開発に500万円の補助金をつけたそうです。
さらに、三重県の協力もあって、鈴鹿市では農家100人が協力して芋栽培をスタートしています。
民間の有識者からも非常に高い評価を受けている芋エネルギー、実用化に至るまでに、栽培量の他、流通の整備が必要だと思いますが、芋エネルギーについて理解する人が増えていけば実用化も近いでしょうね^^
個人的には、家庭用の発電機も生まれれば嬉しいですね^^
関連する記事:1件
- たかじんの委員会で紹介!日本を救うバイオ燃料 芋エネルギー(2011年06月14日)
家庭菜園ですが、以前よりサツマイモの栽培をしていました。
今年は少しだけですが、鈴木高広教授の三角棚栽培法で
サツマイモの栽培効率と味の違い試す為にやっております。
エネルギーの有効利用が各家庭で家庭菜園レベルで
太陽光パネルのようにできるようになると良いですね。
この研究と実用化、自分自身でも体験しながら前向きに応援しております。
杉村さん
コメントありがとうございます。
三角棚栽培法で食用のさつまいもを栽培されているんですね!
このやり方は、普通に育てる場合でもスペースを有効活用できて良さそうですよね。
食用としてどういう風に育つのか、僕も気になります^^
家庭歳円レベルでのエネルギー利用も出来るようになると、無駄な作物もなくなるかもしれませんね。