新技術の最近のブログ記事

冷凍や空調に使うエネルギーを節約する保冷剤

今年の夏はなんだかいつもより暑く感じて、ボーっとしてしまう日が多い気がします^^;
まだまだ暑いですね!

最近は原発の影響もあって節電が浸透していますが、その我慢が嫌で仕方ない人もたくさんいると思います。
そんな中、冷凍や空調に使うエネルギーを節約する保冷剤が注目を集めています。

8月24日放送のWBSで、冷たさが160時間持続する保冷剤「アイスバッテリー」と、水槽に入れて空調を節約できる保冷剤「ネオホワイト」が紹介されていました。

お湯から発電できる!中小企業でも使える廃熱発電技術

東京電力は電気料金の値上げを発表していますし、関西電力は15%の節電を呼び掛けています。
家庭用の電気はどこかで我慢すればまだ節電できますが、仕事で使う電気で、仕事に支障を出さずに節電するのは難しいですよね^^;

特に中小企業は値上げや節電に切実な悩みをもっていることと思います。
しかし最近、捨てられているお湯を使って発電する廃熱発電の技術が進化してきています。

なんと、65℃以上のお湯で、しかも省スペースで発電ができるんです!
開発しているのは、横浜のアルバック理工株式会社

65℃以上のお湯や水蒸気、熱風を捨てている中小企業さんは必見です。

火災でも燃えず、煙もでない不燃木材とは?

2011年6月、「不燃木材」として国土交通省の大臣認定を受けた多くの製品で、防火性能の基準を満たしていないことが判明しました。

不燃木材の業者は30社近くありますが、サンプル調査した10社の製品のうち、9社が不適合だったんですね!

価格競争の影響で安い製品が出回ったそうなのですが、そもそも不燃木材の品質はまだまだ発展途上。
なので不燃木材を選ぶ時は、値段だけで選ばないよう気をつけておきたいところです。

その中で1社だけ、唯一基準を満たした会社が、福井県にある「アサノ不燃木材」
植物資源に不燃化技術を加えた製品「セルフネン」を作っている会社です。

2012年4月29日放送の「夢の扉+」で紹介されていました。

首都直下型地震が起きた場合、建物の倒壊よりも懸念されているのが火災です。
住宅が密集しているところは町中が火災になる可能性が指摘されていて、人的被害のうち半数以上は火災によると想定されているデータもあるんですね。
炎だけでなく、煙による一酸化中毒も忘れてはいけません。

木造の建築物はこのような危険がありますが、そのデメリットを消してくれる可能性があるのが不燃木材です。
不燃木材は今後、未来の建築資材として重要な位置付けになってくると思います。

都市が油田に!紙ゴミからバイオエタノールを作る技術

二条城 燈籠

二条城で使われているライトアップの燈籠。
実はこの電力は、ゴミから作ったバイオエタノールで発電したものです。

前回、ごみ発電に関する記事を書きました。

前回の記事:ゴミ発電の可能性

ゴミの可能性はこれだけではありません。
今、京都市で紙ゴミからバイオエタノールを作る研究が進められているんですね^^

家庭から出る紙ゴミから、ガソリンの代替燃料となるバイオエタノールを生み出す、都市油田発掘プロジェクトを進めているのは、京都市の技術職員、山田一男さん。

2012年4月22日に放送されていた「夢の扉+」で紹介されていました。

また頼もしい技術が日本で生まれそうですね^^

太陽エネルギーを蓄電できる家庭用システム 販売開始!

関西電力の原発は11基ありますが、最後まで運転し続けていた高浜原発3号機も定期検査で停止、これで関西の原発は現在全て停止している状態になっています。

再稼働するにはなかなか厳しいと思いますが、そうなると深刻になってくるのは夏の電力不足
今年は全国的に電力不足に陥る可能性が高そうですね。

早く色々な所で発電した電力をスマートグリッドでやりとりする世の中になって欲しいと願っているのですが、昨日(2012年2月23日)パナソニックが、住宅用 創蓄連携システムというものを発表しました!


(参考:Panasonic プレスリリース | 住宅用 創蓄連携システム 受注開始

左のパワーステーションは、太陽電池と蓄電池のパワコン機能を一体化したものですが、これで太陽光パネルと蓄電池が連動することができるようになっています。
(太陽光パネルは別売り)

フル充電すると冷蔵庫やテレビなど、主要なもので2日間は使えるそうです。

従来型の風車の3倍の電力!九州大学が開発した風レンズ風車とは?

ヨーロッパで盛んな風力発電。
TVで自然エネルギーの話になるとよく、
ヨーロッパの風力発電の風車の映像が出てきます。

ヨーロッパでは1年を通して安定して吹く偏西風や、平坦で風をさえぎることのない地形など、
風力発電に向いている環境があるので有効利用できるんですね。

特にデンマークでは、風力発電が最大の輸出産業にまで発展しています。

逆に日本ではそのような安定した風がないと言われているので、現状、風力発電はあまり利用されていません。

でも、そこはやはり日本の技術力の見せどころ!
九州大学教授の大谷祐二教授が開発した、
従来型の風車の3倍の電力を生む風レンズ風車が今、注目を集めています。


(画像:九州大学 SCF研究会より)

レンズ風車の名前の由来は、レンズが光を集めるのと同じように、風車に風が集まるというところからきています。

どういうことなのかは後で説明しますが、これを上手く利用すれば、
原発一基分の発電量をまかなう自然エネルギーのシステムができるということで、開発が進められているんです!

東日本大震災の後から話題になっていましたが、
2011年1月15日放送の「夢の扉+」で、その仕組みと現状が紹介されていました。

小さな流れでも電気を起こす、ゼンマイ式水力発電

2011年11月6日放送の「夢の扉+」で、「ゼンマイ式水力発電」というものが取り上げられていました。
開発しているのは、富山にある 東洋ゼンマイ株式会社 の社長、長谷川光一 さん。
まだ実験段階のようですが、非常に可能性を感じられます。

ゼンマイというのは、多くは商品の中に組み込まれていて
直接的に目にすることがないので、それが動力として役割を果たしていることは、
あまり意識しないかもしれません。

ゼンマイは、写真のように弾力性のある鋼鉄を渦巻状にしたもので、
それを伸ばして、元に戻る力を利用して動力を得るようにしたものです。

昔は家電でもその動力にゼンマイ仕掛けのものがよく使われていましたが、
最近は多くのものが動力を電気エネルギーを利用したコンピューター制御になっています。
それでもゼンマイはまだまだ身近にたくさんあります。

身近なものでは、掃除機のコード、電車の連結部分のドア、シートベルト、チョロQ、
オルゴール、メジャー、家電用タイマーといったところに使われています。

一番最初にゼンマイが使われたのは、江戸時代のカラクリ人形。
ひもを引っ張れば、そのひもが戻る間、一定の動きをするわけです。

今でも子供のおもちゃに、それに似たようなものがたくさんありますね^^
挙げれば他にもたくさんありますが、意外とあります。

東洋ゼンマイではさらに、ゼンマイ式音声ガイドというものを作って、
地域貢献に役立てていました^^

そんな風に、ローテクながらも昔からずっと使われ続けているゼンマイですが、
うまく利用すれば、小さな流れでも電気が起こせる水力発電にもなるんです!

藻が日本の石油を賄う!オーランチオキトリウムとは?

ボトリオコッカス

近頃、藻から作るエネルギーが話題になっています。
オーランチオキトリウムというものです。
ラテン語読みなのですが、非常に覚えにくい名前ですね^^

なので、正式名称かどうかはわかりませんが最近、
オーランチキチキなんて呼ばれたりしています^^;

藻類の研究は、オイルショックのあった70年代頃から研究されていて、
油を作る藻類は既に複数存在していましたが、生産効率の低さから、
実用化には至りませんでした。

今まで最も油を作る能力の高かったのがボトリオコッカスという藻類です。
しかし、2010年に筑波大の渡邉信教授の研究チームによって沖縄の海でオーランチキチキが発見されました。

なんと、油の生産能力がボトリオコッカスよりも10倍以上あるんです!

オーランチキチキは、「たかじんのそこまで言って委員会」に出ている勝谷さんが最初に、
世の中にこういうものがあると広めてくれたようですが、
6月12日の放送で、発見者の一人である、筑波大研究チームの彼谷邦光先生がゲストで来て、
オーランチキチキについて直々に説明していました!

その内容を紹介します。

たかじんの委員会で紹介!日本を救うバイオ燃料 芋エネルギー


Corn, Mercado La Boquería /
Spain, Barcelona / flydime

トウモロコシやサトウキビなど、炭水化物を含む資源から作り出す、再生可能エネルギー、バイオマスエネルギー。

実際に使う際にエネルギー源となるバイオエタノールは、
現在国内1700ヶ所の給油所でガソリンに混ぜて実証供給されています。

2009年度は5万キロリットルを供給しましたが、経済産業省の発表によると、2017年度までに50万キロリットルの供給を目指しているんだそうです。

バイオ燃料を使うと、石油などと同じようにCO2を排出しますが、
排出するのは、そもそも植物が光合成で吸収したCO2の分だけなので、
それを排出しても再び別の植物が吸収します。

そのようなサイクルがあるので、CO2をこれ以上増やさない
というのがバイオマス燃料の特徴の1つです。

6月12日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」で、
「芋エネルギー」というものが紹介されていたのですが、
それも、バイオマスエネルギーの一つです。

これが本当にスゴイんですね^^

提唱者の近畿大学生物理工学部教授 鈴木高広先生が推奨する方法で芋を育て、エネルギー源として活用すれば、石油、石炭、天然ガスの輸入に頼らなくて済むそうです!

たかじんの委員会で紹介!暴走しない核、トリウム原発とは

今、福島の原発の影響で、"原発"とか"原子力"という言葉に敏感になっている人は多いと思います。
非常に難しい問題です。

ちなみに僕も、地域や各家庭でエネルギーを
地産地消する社会になってほしいと思っている一人です。

しかし、原発はすぐにでもやめるべきかと言われると、
まだまだ決定的に代替できるエネルギー技術がありませんので、
徐々にエネルギーシフトしていくと良いなあと思っています。

そして、必ずしも皆が「原発反対」ではありません。
原発を置いている現地の人ですら、原発を推進している人もいます。
原発のおかげで働き口があったり、生活が出来ている人がいるのも事実です。

推進する人達は、

「今の原発が危ないのなら、安全性をもっと高めていけば良い」

という意見を持っています。

僕はその考えに反対するつもりはなく、それも方向性の一つだと思っています。
その場合は技術だけでなく、それ以前に運営体制も見直さないといけませんね^^;

では、どのように安全性を高めればよいか?
その技術的問題を解決する手段の一つにトリウム原発というものがあります。

"原発"と聞くだけで、怖いイメージや悪いイメージがありますが、
原発にも色々種類があるようです。

6月12日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」で、
日本でのトリウム原発の専門家である、立命館大学研究員の亀井敬史さんが、
トリウム原発について紹介していました。

原発安全神話が崩壊し、「想定外」という言葉が多用されている中、
にわかに信じがたいかもしれませんが、その内容をそのまま紹介します。

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