たかじんの委員会で紹介!日本を救うバイオ燃料 芋エネルギー

2011年6月14日


Corn, Mercado La Boquería /
Spain, Barcelona / flydime

トウモロコシやサトウキビなど、炭水化物を含む資源から作り出す、再生可能エネルギー、バイオマスエネルギー。

そこから作られるバイオエタノールは、
現在国内1700ヶ所の給油所でガソリンに混ぜて実証供給されています。

2009年度は5万キロリットルの供給をしていましたが、経済産業省の発表によると、2017年度までに50万キロリットルの供給を目指しているんだそうです。

バイオ燃料を使うと、石油などと同じようにCO2を排出しますが、
排出するのは、そもそも植物が光合成で吸収したCO2の分だけなので、
それを排出しても再び別の植物が吸収します。

そのようなサイクルがあるので、CO2をこれ以上増やさない
というのがバイオマス燃料です。

6月12日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」で、
「芋エネルギー」というものが紹介されていたのですが、
それも、バイオマスエネルギーの一つです。

これが本当にスゴイんですね^^

提唱者の近畿大学生物理工学部教授 鈴木高広先生が推奨する方法で育てれば、石油、石炭、天然ガスの輸入に頼らなくて済むそうです!

バイオマスエネルギーの問題点


Social Carbon Biomass in the Amazon Forest / Land Rover Our Planet

芋エネルギーのことを知る前に、トウモロコシやサトウキビで作るバイオマスエネルギーの問題点に触れたいと思います。

バイオマス燃料には以下のような問題があります。

  • 穀物価格の高騰
  • 生産時のCO2の排出増加
  • 大量の水資源が必要
  • 生産効率が低い

有名なのは穀物価格の高騰ですね。

バイオマスに使えるのは、炭水化物を含む資源ですから、
どうしても食物とかぶってしまいます。

それだけでも穀物価格が高騰しそうですが、
バイオマス大国ブラジルではさらに、普通の農作物を育てるより、
エネルギーとして売った方がお金になるということで、
他の作物をつくっていた畑をサトウキビ畑に変えてしまう農家も出てきました。

人間が食べる分が減るのもそうですが、家畜の飼料にもなっていますので、
肉や卵などが高騰したりなど、連鎖が連鎖をよんで、
穀物全体の高騰に繋がってしまいます。

現在はブラジルレアルの対ドル相場の上昇や砂糖の高騰により
バイオ燃料の競争力が低下していますが、状況によってはまた高騰する可能性もあります。

次に、CO2の問題です。

バイオマス燃料は、CO2を増やさないのがメリットでしたが、
開発が進むにつれ、栽培時に出すCO2が
意外と多いことが分かってきたそうです。

食物を育てるための水が大量に必要で、
その為に広大な土地に、飛行機で水を撒いたりしているんです。

バイオ燃料自体がCO2を増やさなくても、
生産時に使う機械で、石油と同じくらいの量まで増やしていたら
意味がありませんね。

そして生産効率も悪いためにスタンダードになるほどの量を作り出すのは難しく、食用植物を原料にするのは難しくなってきているのが現状です。

バイオマスのデメリットを解消する芋エネルギー

バイオマス燃料には上のようなデメリットがあります。
生産国の状況に左右されるので、輸入に頼るのは危険ですね。

しかし、それらは芋で補えば解決できます。

サトウキビやとうもろこしはどうしても南の方に限られがちですが、
芋は日本の気候にあって、どこでも作れます。

しかも、大した肥料も水も要らないうえ、
サトウキビやとうもろこしと比べて
比較にならないくらい大量に生産出来てしまうんですね^^

芋エネルギーによって生まれるメリットを挙げてみると

  • 大量栽培で食糧不足もエネルギー不足も解消
  • CO2削減100%
  • 農家の収入が増える
  • 石油や天然ガスなどの輸入を削減
  • 日本を救う!経済効果50兆円

というのが考えられます。

ここでいう芋は、食料用の立派な芋ではなくても構いませんし、
どの芋でも構いません。

エネルギー用に使うわけですから、下の写真くらい成長で十分です。
ジャガイモですが、これで20gあります。

6週間ほど栽培したくらいの大きさになります。

日本の休耕地は現在40万ヘクタールありますが、そこを使えば、石油燃料を賄え、200万ヘクタールの場所で作れば、輸入している石油、石炭、天然ガスと同じ量が作れるそうです。

そして今、石油からアルコールを作るのは、原価を引いても非常に高いのですが、芋の場合、1kg5円で売れば、農家さんの収入にもなりますし、石油と価格勝負することもできます。

食糧不足を解消する意外な栽培方法

様々なメリットがある芋エネルギーですが、
上のメリットで、一つ言及していないことがあります。

それは、食糧不足の問題です。

芋を作るメリットが大きければ、ブラジルのケースと同じように、
他の作物を芋畑にする農家が現れる可能性があるのではないか?
と思うかもしれません。

しかし、鈴木先生の栽培方法だと、既存の畑をつぶす必要はありません。
なぜなら下の写真のように、ペットボトルで、棚のような段にして育てられるからです。

これは部屋の中ですが、これで十分なんですね。
(ちょっと写真が荒いですが^^;)

農家じゃなくても作れますし、流通手段が確立されたら、
ちょっとしたお小遣い稼ぎになるかもしれません^^

エネルギー用の芋を作る際のポイントは、
光の量育てる期間

まず、光の量から説明していくと、
芋を育てるための太陽の光は、平地で育てた時と比べて、
3%程度でOKということです。

人間にとって紫外線は身体に悪いものですが、
鈴木先生が言うには、実は食物にとっても、有害なのは同じなんだとか。

植物が育つために必要な光は、ほんの3%程度とごくわずか。

人間は太陽光線の害から守るためにメラニンを作りますが、
植物も残り97%の光に関しては、メラニンのような防御システムを張るんだそうです。

そのことを考えれば、日本のように土地が狭くても、
段にすればエネルギー用の芋なら十分育ちます。

もう1つのポイントは育てる期間ですが、
上のやり方で、20gの芋が6週間で出来ますので、
そこで収穫します。

その時の芋は、先に紹介したの写真のように小さくて、
色も緑っぽかったりするのですが、エネルギー用の芋なのでそれでOKなんです。

つまり、食べるだけの芋を作ろうとすると時間がかかるけど、
エネルギーの為に使うのなら、早く収穫することができ、
すぐに次を育てられるわけです。

どの植物も生物も同じですが、小さい時の方が成長速度が速く、
大きくなるにつれて成長速度が遅くなります。

なので、6週間という期間がエネルギー用芋として最大限に収穫できる分岐点になるわけですね^^
例えば20gの芋が300個で6キロとなりますが、
普通の耕地で収穫できる食用の芋の量が年間約6キロくらいなんです。

しかし、上のやり方で作ると、6キロどころではありません。
しかも場所の工夫ができますので、無理に畑をつぶさなくてもたくさん収穫できます。
他の農作物に影響を与えることもありません。

そして、日本で生産される米が年間800万トンであるのに対して、
エネルギー用の芋は上のやり方で40億トン〜80億トン生産できます。
食べられないほどたくさんできるので、価格高騰も心配ないということですね^^

実用化に向けた課題

芋エネルギーを実用化するためには、いくつか課題もあります。
例えば、どういう品種を使うべきかということや、
流通手段はどうやって確保するかということです。

芋は比較的安定して作れますが、やはり農作物ですから、
毎年それだけの量を栽培できるかということもありますし、
どういう品種が効率の良さや安定さで優れているかも研究が必要です。

また、流通の仕組みも大きな課題でしょう。
日本の農家は素晴らしい技術を持っているので、
作る分には問題ないと思いますが、弱いのは流通です。

芋を作っても、流通手段が確保されていないと売れませんし、
アルコールに変えてくれる製造所や発電所でどのように処理するかも
整備しなければいけません。

その辺は、まだまだ芋エネルギーの認知度が低いこともあるので、最大の課題でしょうね。

色々なエネルギーと組み合わせて使えば、かなり期待できそうですね^^

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コメント(2)

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今後ともよろしくお願いします。


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