雨水利用で洪水&水不足を解消に導く雨水博士

2010年3月 6日

昨日、「世界を変える100人の日本人」で、
雨水博士と言われている、村瀬誠さんが紹介されていました。

村瀬さんは東京の墨田区の元職員で、
現在は雨水市民の会の事務局長をしているそうですが、
なんと、都会にダムを作ろうとしているとのこと!

そしてなんと、環境のノーベル賞ともいわれる「ロレックス賞」を受賞しているんです!

村瀬さんはこのような本も書かれています^^

墨田区は、隅田川、荒川などを始め、多くの川が流れていることから、昔から洪水が発生しやすい地域だったそうです。

現在は治水技術が発達してきているので洪水被害は減ってきているのですが、
昨今の異常気象によるスコールのようなものでたまに水害が発生していますね。

原因となっているのはアスファルト。
土の中に水が吸収されないので、結果的に洪水を引き起こしているのだそうです。
建物の上からアスファルトに落ち、そして下水道に集中、そして洪水になるというわけです。
雨水の逃げ場が下水道しかないんですね。

そこで村瀬さんは、「雨水を流さずに、溜める仕組みを作ればよい」と考え、
両国国技館に雨水タンクの設置を呼び掛けたんだそうです。
現在は、建設中の東京スカイツリーの地下にもこの貯水システムが作られているそうです。

このようなシステムを作れば、都会でもダムが作れるわけですね^^
つまり、雨水を上手く利用することで、水害、水不足、両方の対策になるわけです!
さらに、災害時の飲料水としても確保も考えられますよね。

実際、村瀬さんが書いた本は、英語や中国語、韓国語などにも訳されていて、
世界中で注目されているそうです。

村瀬さん自身も、人口増加で将来的な水不足が危惧されている韓国の都市の開発に関わっていたり、バングラディッシュで安全な飲み水を確保するためにスカイウォータープロジェクトという活動をされているようです。

雨水を流さずに溜める、というシンプルな発想をするだけで、
こんなにも大きなことが解決できるものなんですね^^

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