全ての振動を電気に変える 振動力発電
2011年3月 6日
振動力発電を研究している、株式会社音力発電の社長、速水 浩平さんが
3月6日放送の「夢の扉」に出ていました。
速水さんは、床を踏むと発電する「発電床」の開発者で、
現在ショッピングセンターの案内看板や、コクヨのオフィスに続く廊下の案内灯、
江ノ島水族館などに使われています。
これは、人が床を踏むことによって生まれる振動エネルギーを
電気エネルギーに変換したものなので、化石燃料を燃やしたりして
エネルギーを作る必要がないんですね!
まさに究極のエコと言えるのではないでしょうか?^^
振動力発電は、圧電素子という、携帯電話でも使っている素材が関係しているそうです。
携帯電話では、圧電素子に電気を流すことで圧電素子が振動し、
音を出すという仕組みになっているのですが、
振動力発電ではそれを逆方向に利用し、圧電素子を振動させることで、
電気を発生させているんですね。
この、振動力発電を使った技術で、特に興味深かったのは以下の2点です。
電池の要らないリモコンの開発
今、乾電池の消費量は、年間約10億本と言われています。
乾電池を利用するものの代表的なものと言えば、”リモコン”ですよね。
しかし、振動力発電を使えば、「リモコンのボタンを押す」という動作自体が
振動を生み出しますので、それで電気を発電して使うことができるそうなんですよね^^
最初の試作品は弁当箱くらいの大きさから始まっていたのですが、
今は4分の1くらいの大きさで十分な電力を確保できるようになっていました。
そしてすでに大量生産の話まで出てきていて、
今後はさらなる小型化と並行しながら生産体制を整えて行くものだと思われます。
これは、遠い将来ではないですね!
首都高全てに発電床を設置
速水さんは、首都高全てに発電床を設置することに挑戦しています。
アクアラインや第二東名高速道路などを管理している、
日本道路株式会社 技術研究所 と共同で実験しているんですね。
もしこれが実現すれば、大変なことになります!
車の振動から得られるエネルギーで、なんと、
都内全家庭の電力が得られるようになるんです!
現在は日本道路株式会社の駐車場で実験していて、
発電床を設置して、車が通ると出口の看板を光らせる実験に成功していました。
首都高での実用化にはまだ時間がかかりそうですが、
非常に可能性のある技術だと思います。
今後が楽しみですね!
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