たかじんの委員会で紹介!暴走しない核、トリウム原発とは

2011年6月13日

今、福島の原発の影響で、"原発"とか"原子力"という言葉に敏感になっている人は多いと思います。
非常に難しい問題です。

ちなみに僕も、地域や各家庭でエネルギーを
地産地消する社会になってほしいと思っている一人です。

しかし、原発はすぐにでもやめるべきかと言われると、
まだまだ決定的に代替できるエネルギー技術がありませんので、
徐々にエネルギーシフトしていくと良いなあと思っています。

そして、必ずしも皆が「原発反対」ではありません。
原発を置いている現地の人ですら、原発を推進している人もいます。
原発のおかげで働き口があったり、生活が出来ている人がいるのも事実です。

推進する人達は、

「今の原発が危ないのなら、安全性をもっと高めていけば良い」

という意見を持っています。

僕はその考えに反対するつもりはなく、それも方向性の一つだと思っています。
その場合は技術だけでなく、それ以前に運営体制も見直さないといけませんね^^;

では、どのように安全性を高めればよいか?
その技術的問題を解決する手段の一つにトリウム原発というものがあります。

"原発"と聞くだけで、怖いイメージや悪いイメージがありますが、
原発にも色々種類があるようです。

6月12日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」で、
日本でのトリウム原発の専門家である、立命館大学研究員の亀井敬史さんが、
トリウム原発について紹介していました。

原発安全神話が崩壊し、「想定外」という言葉が多用されている中、
にわかに信じがたいかもしれませんが、その内容をそのまま紹介します。

トリウム原発とは?

トリウム原発は「暴走しない核」と言われています。

トリウムというのは、原発で使われているウランと同じ核燃料です。
携帯電話や電気自動車を作る時に使われる、レアアースを作る時に生まれる、
大量のやっかいな廃棄物です。

その処理は課題となっているのですが、それを燃料として使えるのがトリウム原発です。

また、トリウムを燃やすための着火剤も、ウラン原発の廃棄物となっているプルトニウムなので、
2つのやっかいなゴミを処理できる原発なんです。

トリウム原発は、インドや中国がさかんに研究していて、
これまでの原発に比べて格段に安全と言われています。
燃料交換要らずで最大30年も連続運転できるそうです。
日本ではまだ概念レベルでしか研究されていません。

福島第一原発では、水素爆発や炉心溶融(メルトダウン)が問題になっていますが、
もしトリウム原発を使っていたら、それは起こらなかったと言われています。
つまり放射性物質が拡散しなかったということです。

なぜならそれは、トリウムはもともと液体だからです。
既に液体なので、それが溶けることはありませんね^^;

福島の原発は、金属の棒にウランを入れたものを燃料棒として使用していました。
実はこれが、水素爆発やメルトダウンの原因になっているんですね。

ウラン原発では、原子炉の中に最初から水素があるわけではありません。
なぜそこから水素爆発というものが発生したのかというと、
燃料棒にジルコニウムという金属を使っているからです。

燃料棒が熱くなってくると、それを水で冷やすのですが、
それが高温になってしまうと、ジルコニウムと水が反応し、
酸化ジルコニウムが生まれます。
そしてその副産物として、水素が生まれるわけです。

だから水素爆発が起こったわけですね。

一方、トリウム原発は、溶融塩(塩が高温で融解してできた液体)に燃料を溶かしていて、
はじめから700℃に溶けた液体になっています。
その液体を循環させて冷やすので、水も使いません。
すると、水素が発生する理由がないわけです。

そこが、水素爆発やメルトダウンが起こらないと言われる所以です。

トリウム原発の炉が壊れたらどうなるのか?というと、
結論から言うと、それでも大丈夫なんだそうです。

トリウムは、溶融塩で溶けていて、配管に穴が開いた場合、
液体が外に出てきてしまいますが、空気中に出ると固まってしまうんです。

トリウムは450℃以下でガラス状に凝固する性質を持っています。
だから、700℃というさらに高い温度で液体の状態を維持するわけです。

つまり、空気中にでると、すぐにガラス上の個体になり、
放射性物質を包み込むので、放射能物質が拡散することはないというわけです。

ちなみに、通常運転時は、ウラン原発と同じように放射線が出ています。
なので、近づかないように気をつけるのは同じです。

運転の際に考慮されていること

番組に出ていた亀井敬史さんによると、トリウム原発を作るとなったとしても、
大型のものは作らない方が良いと考えているそうです。

なぜかというと、崩壊熱を冷やすために、空気で冷やすことを考えているそうなのですが、100万kwの電力を賄うような大規模な原発の崩壊熱を冷やすことを考えると、空気では間に合わず、水を使わないといけなくなります。

空冷で冷やせるレベルで使用可能なものは、5m×1m×2mの炉
それぐらい小型のものでも、1000kw、約1万世帯の電力を賄えるそうです。

それならユニット方式で現場で迅速に組み建てられ、燃料補給も5年以上不要、コンテナ輸送も可能なんだそうです。

水で冷やす必要はありませんから、海岸近くにこだわる必要もありません。
管理さえしっかりすれば、都会の真ん中に置いて町ごとに使うこともできるでしょう。


冒頭でも述べましたが、僕は徐々に脱原発して欲しいと思っている一人です。
将来的には完全に無くなってほしいと思っています。

そういう立ち位置からの意見ですが、たとえ原発を反対していたとしても、
原発に対する考えを一度リセットして、違う角度から考えてみることも必要だとも思っています。

だから、原発反対派であったとしても、原発の今後を考えるなら、
こういう技術があることも知っておくべきと思っています。

そして、色々な角度から見て知った上で、どうすべきかを考える方が、
高いレベルでの議論が出来ると思います。

感情的に『原子力」と聞くだけで「反対!」となっているだけでは、
見失うものも多く、どんなことでも物事は進まないと思うからです。
本当に安全なら、今までのように使っても大丈夫なはずです。

原発のことで、世の中に「絶対」というのはないということを知ったと思いますが、
それは「絶対に危ない」という考えにも当てはまるでしょう。

実際、偶然かもしれませんが、女川原発は大丈夫だったのも事実ですからね^^;
そういう、大丈夫であった条件を必須にしていけば、より安全なものを作ることだってできるはずです。

とはいえ、トリウム原発が本当に安全かどうかはわかりませんし、
原発の技術以外にも、管理体制や燃料ゴミといった根本的な問題も解決されていません。

これらが解決すれば、原発を使い続けることも可能なのではとも思いますが、
これから先、日本でトリウム原発が使われることもないのでは?とも思っています。

問題の大小はつけにくいですが、少なくとも管理体制を抜本的に改革しなければ、
いくら安全な原発が出てきても怖いですからね。

色々な意見、色々な方向性があって、解決の仕方も一つではないと思いますが、
今、自然エネルギーや蓄電池の開発がここ10数年なかったくらいめざましいですし、
僕はそれに期待したいです。

特に、大容量の蓄電池とスマートグリッドは早く出てきてほしいですね♪

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コメント(4)

たかじんのそこまで言って委員会の中での発言をそのまま多用されてるようですがさも御自分でまとめ上げたかのようにするのかはいかがなものかと思いますが・・・
せめて出典等をお載せになるべきかと


読んでいて、ああ、たかじんの番組を参考にしまた何かの本をちゃんと読んで、ネット上で上手にまとめているなぁと言う感想でした。「たかじん」のコメントのようなちょっと底意地の悪い 見方をする人がいる事自体にびっくりします。

ところで一体何が原発を怖がらせているのか?放射能ですね。この見地から面白い対談が見られます。以下ちょっと長いですが、驚くべき学術調査の結果等発言があります.原発が怖くなくなります。
動画です。
第一部
http://www.ustream.tv/recorded/17862990

第二部
http://www.ustream.tv/recorded/17864001

なかなかためになりました。世田谷の民家の高放射能レベルも
無事!これで納得。


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