太陽エネルギーを蓄電できる家庭用システム 販売開始!
2012年2月24日
関西電力の原発は11基ありますが、最後まで運転し続けていた高浜原発3号機も定期検査で停止、これで関西の原発は現在全て停止している状態になっています。
再稼働するにはなかなか厳しいと思いますが、そうなると深刻になってくるのは夏の電力不足。
今年は全国的に電力不足に陥る可能性が高そうですね。
早く色々な所で発電した電力をスマートグリッドでやりとりする世の中になって欲しいと願っているのですが、昨日(2012年2月23日)パナソニックが、住宅用 創蓄連携システムというものを発表しました!
(参考:Panasonic プレスリリース | 住宅用 創蓄連携システム 受注開始)
左のパワーステーションは、太陽電池と蓄電池のパワコン機能を一体化したものですが、これで太陽光パネルと蓄電池が連動することができるようになっています。
(太陽光パネルは別売り)
フル充電すると冷蔵庫やテレビなど、主要なもので2日間は使えるそうです。
、
今までの太陽光発電システムは、作ったらすぐ使うか売電
太陽光パネルを導入したら、天気の良い日は電気を貯めておきたいところ。
でも、実は今まで太陽光発電で得られた電力は、
- すぐに使う
- 余剰電力は電力会社に売電する
というのが一般的でした。
太陽光パネルから直接充電できるタイプの蓄電システムがなくて、太陽エネルギーを蓄電池に貯めるとなると、高額な変換器が必要でした。
創蓄連携システムは、そのような高額な変換器を使わず、太陽エネルギーを直接蓄電できるようにしています。
しかも、フル充電で2日間も使えるということで、安定供給が期待できます。
家庭で電気を作り、溜めることもできるスマートハウス時代に一歩近づいた感じがありますね^^
充電や使用をコントロールするモードは3つあって、
- 経済優先モード・・・夜間電力で充電し。昼間は太陽光発電を使用し、余剰電力は売電
- 環境優先モード・・・昼間は太陽光発電を使用し、余剰電力を蓄電。夜間は蓄電池から使用
- 蓄電優先モード・・・停電や災害に備え、常に満充電になるように動作
から選べます。
停電時だけでなく、平常時でも電力を有効活用することができますね^^
エネルギーの使用状況も確認できて、別売りの専用モニターを使うか、別売りのモニタリングアダプターを使ってビエラやパソコン、スマートフォンで確認できます。
価格面はまだまだ課題あり
創蓄連携システムは、技術的には素晴らしいのですが、まだ出たばかりということもあってまだまだ高価で、約200万円ほどします^^;
しかもこの値段にはソーラーパネルは含まれていませんので、それも含めるとさらにかかります。
もちろん政府からの補助金は出ます。
2011年度3次補正予算で、蓄電池の購入に補助金が出ることがきまっていますので、それによって価格の3分の1は補助金で賄えますが、それでも100万円を切らないですし、高いですね^^;
でも、今は高いですが今後は量産体制に入ると思いますので、どんどん安くなっていくと思います。
実際、中国メーカーのBYDも、来週には、太陽光発電からも充電可能な新製品を発売(しかも70~80万円を予定)するそうで、競争するには少なくともそれぐらいまでは下げなければならないでしょう。
ただ、日本メーカーのフォローをするとしたら、やはり質が良いということ。
中国産のものは10年経った時には既に劣化が激しいそうですが、日本メーカーのものは品質を維持したままだとか。
詳しく調べていないですし、状態はどんどん変わると思いますので、購入を考えている方はその辺は実際どうなのか検討して選んでもらいたいですね。
そしてせっかく品質が良いものを作っても、販売で負けていたら事業撤退に追い込まれてしまいますので、国内メーカーには頑張ってもらいたいです^^
こういう技術がさらに進化して、量産化まで進めば、原発はもちろん、発電所すら要らなくなる日もくるのではないでしょうか?
コメントする