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世界の食糧危機を救うかもしれない2つの食材
2012年12月27日
世界の食糧危機の問題、最近あまり聞きませんが、食べ物に困っている人は世界にまだたくさんいます。
現在の世界の人口は70億人。
その中で8人に1人にあたる8億7千万人が飢えに苦しんでいるそうです。
(FAO:国際連合食糧農業機関より)
世界の人口は今後もさらに増え続けます。
2050年には、現在の約1.3倍の93億人になると言われているんです。
今のペースだと、食糧が足りなくなりそうですよね^^;
しかし、世界の食糧危機を救うかもしれない食材があるんです。
2012年12月23日、ヤンマースペシャル「池上彰の子どもに伝えたい地球のチカラII」で紹介されていました^^
生きていくのに必要な穀物の量は?
そもそも、人が生きていくのに必要な穀物(お米や小麦など)は最低どれくらいだと思いますか?
それは、1日で約500g、1年だと約180kg
世界の人口、70億人分だと1年で12億6千万トン。
これが世界で1年間に必要とされている穀物の量です。
それに対し、世界で生産されている穀物の量は1年で23億トンです。
あれ?足りてますね^^;
必要とされている量の倍近く生産されていますが、実はこの数字はそのまま食糧として使われているわけではありません。
世界の穀物消費の内訳は、
- 食用:47%
- 動物の飼料:35%
- その他(加工でんぷん、甘味料、バイオ燃料など):18%
となっています。
(Food Outlookより)
47%が食用に使われているので、その量は10億8100万トン。
全て食用にするのなら足りる量ですが、動物の飼料などに使うと足りませんね^^;
ちなみに、日本で1年間に作られる洋生菓子は約20万トンなんだそうです。
(全日本菓子協会調べ)
100gのショートケーキなら20億個分です。
ケーキを作るなら小麦粉が必要ですし、ケーキ以外にも小麦粉は色々なところで使われていますが、日本では小麦のほとんどは輸入に頼っています。
「ケーキを食べるな!」ということではありませんが、食べるならありがたく頂きたいですね^^;
食糧危機を救うかもしれない食材1「キヌア」
アメリカのNASAが、「21世紀の主食」と称している穀物があります。
それが、キヌアという穀物です。
スーパーではあまり見かけませんが、たまに右の写真のように売られています。
見た目は白ゴマのような感じですね^^
キヌアがなぜ"21世紀の主食"とまで言われるのか、その理由は2つあります。
1つは栽培に手がかからないということ。
キヌアは南アメリカのアンデス原産の穀物ですが、最近の研究で、日本ではほぼ全国で栽培可能であることがわかったんだそうです。
栽培方法は麦に近くて簡単なんだとか。
さらに、塩分にも強いという特徴もあります。
津波被害を受けた東北の農地でも芽が出たそうです^^
そしてもう1つは、栄養バランスが完璧ということ。
白米とキヌアの栄養価の比較は下のようになっています。
(ヤンマースペシャル「池上彰の子どもに伝えたい地球のチカラII」より)
栽培が簡単で栄養価も高い注目の食材ですね^^
アミノ 酸のバランスも優れているそうで、健康食材としても注目されています。
食糧危機を救うかもしれない食材2「ダチョウの肉」
肉を食べる時も、穀物は関係ないわけではありません。
なぜなら、動物の飼料としても穀物が使われているんでしたね^^
肉1kgの生産に必要な穀物の量は、主に食べられている肉で比較すると、
- 牛:11kg
- 豚:7kg
- 鶏:4kg
が必要です。
つまり、牛肉1kg作るのに、牛に食べさせるのに必要な餌の量は11kgの飼料が必要ということですね。
トウモロコシだと約40本必要です。
もちろん牛1頭でももっと重いですから、1頭分だともっともっと必要です。
だからこそ35%も飼料で消費する結果になっているわけですね。
毎日何気なく食べている肉は、それを作るのにたくさんの穀物が使われているんです。
そのような状況を改善する動物がいます。
それはダチョウです。
ダチョウはなんと、穀物をエサとして与える必要がないんです!
草だけで良いんですね^^
ダチョウは繊細な生き物で、人間が世話をすると逆に良くない動物なんです。
草地に放っておくのが一番良いんですね^^
ダチョウの肉が普通に出回るようになれば、世界の食糧危機の問題も和らぐかもしれません。
キヌアは粒だけでなく全粒でも販売されています。
色々な使い方ができるようなので、詳しくはレシピを検索してみて下さい^^
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