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農地で太陽光発電を行うソーラーシェアリング
2013年5月29日
最近、ソーラーシェアリングというものが注目を集めています。
これは、太陽光の光を、発電と農業で分け合うというもの。
実は、今まで農地を農業以外で使用することは、農地転用にあたるとして農地法で禁止されていたんです。
なので、使っていない農地といえども、「農地」として届けられている以上、太陽光パネルを設置したりなどはダメだったんですね。
それが4月からは農業を行いながら太陽光発電をすることを認める指針を農水省が出したんです。
太陽光パネルで発電したものを売電して、農業でも利益を上がるようになると、農家の収入が上がります。
阿倍内閣が、農業の所得を今後10年間で倍にする計画を発表していますが、その一環なんでしょうね^^
ソーラーシェアリングをするための条件
ただし、ソーラーシェアリングは、そのままではできません。
条件があって、それを満たした上で許可が必要です。
大雑把にいうと、以下のようになります。
- 支柱は簡易なものにし、容易に撤去できるものを使うこと。
- 農産物の生産量を2割以上減らすことない日照量を確保し、機械作業に支障がでない高さにすること。
- 扱いとしては「一時転用」でその期間は3年間(運用に問題がなければ3年毎に再許可を受けて再運用可能)。
- 年に1回、営農上の支障がないか報告を義務付けること。
といった感じです。
通知内容全文はこちら⇒支柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取扱いについて
つまり、農作物の出来に影響が出なければできそうだということですね^^
ソーラーシェアリングの具体例
5月28日のWBSで、ソーラーシェアリングのことが取り上げられていました。
既にやっている農家さんもいるんですね^^
ただ、ビニールハウスなどに設置するだけでは太陽光が当たりにくくなって作物の実りに影響する場合もあり、単に高い場所に設置すれば良いわけでもありません。
そこで、WBSで紹介されていた運用例を2つ紹介します。
まずは、フジプレアムという会社の農地用太陽光発電システム。
まるで風車のように建っている柱に太陽光パネルが設置されています。
パネルは薄型ディスプレー技術を活かし、普通のパネルの半分の重さになったものを使っています。
しかも、このシステムは常に太陽に垂直に当たるように確度を児童的に調節するという太陽追尾型になっているんです。
そのため、屋根に設置するような普通の固定型より、1.4~1.5倍発電可能。
追尾型なので、影の面積が最小になり、しかもそれが動きますので、農作物への影響をほとんど与えずに発電可能になっています。
そしてもう1つの例が、Looopの太陽光発電キット。
写真のように、農地の上に設置しますが、全てを覆うわけではなく、農地の3分の1程度を覆い、発電します。
農作物はパネルのすき間から届く光で問題なく育ちます。
高さもありますので、機械作業も大丈夫そうですね^^
導入コストは面積などによって違いますが、回収は10年ほどで回収できるようで、屋根に設置するのと同じくらいですね^^
追尾型のものは、15年で回収と、コストを抑えるのが当面の目標のようです。
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