人工林のCO2吸収量

2008年10月27日

日本にある森林は、4割が人工林なんです。
これは、戦後に植えられたものがほとんどで、スギ、ヒノキ、マツ類、カラマツなどが人工林に当たります。
これら人工林を増やしたこともあり、国土に対する森林率は7割にもなっています。
国土の7割が森林なら、CO2を思いっきり吸ってくれそうですよね?
でも、実はもっともっと努力しなければ、吸収してくれないんです。

人工林というのは、利用に合わせて育てやすく、いろいろな用途に使えます。
20〜30年で成長し、成長した段階で木材製品に使用する等、活用サイクルすればよいのですが、それがうまくいかずに放置されているのが現状なんです。

うまくいっていない理由は、1961年に木材貿易が自由化されたことにあります。
その影響で、中国などから木材を輸入した方が安いんですね。
そうすると、国内で人工林を使って林業を営んでいた方が生活できなくなり、他に仕事を求めます。
結果、人工林は放置されてしまうんです。

人工林が放置されると何がいけないのかというと、CO2を吸収しなくなるんですね。
そのサイクルが20〜30年。つまり成長したら切って、という間伐が必要なんです。

安いからと言って、使用すべき人工林を放置し、他国でも貴重な木材を輸入して、割り箸等にしている日本という国。どう思いますか?

この問題に対し、消費者が出来ることは、国産の木材製品を使用することが挙げられます。

一番身近なものは、割り箸ですね。
しかし、見た目だけではどれが国産かわからないと思います。
それを区別するのがこのマークです。

木づかい運動

これは、「3.9(サンキュー)グリーンスタイルマーク」と言って、林野庁が行っている「木づかい運動」という、国産材製品普及運動のロゴマークです。

木づかい運動に先駆けて参加したコンビニが「ミニストップ」です。
ミニストップでは、弁当売場の近くに、このマークのついた割り箸が置かれていて、数円で販売しています。

現在、割り箸の98%は中国産なんです。
なので、現段階ではマイ箸を使うよりも、間伐材を使った割り箸を使う方がエコなんです。

環境のことを本気で考えている方は、ミニストップで弁当を買う機会があれば、数円ですので、この割り箸を買ってみるのも良いと思います。

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