家庭内電力消費量が増加し続けている理由
2009年12月 4日
工場などの消費電力量は、企業努力などで年々減少していて、
10年前よりも少ないほどにまでなっている一方、
家庭内消費電力量の方は年々増加しています。ご存知でしたか?
なんと、10年前と比べ、34%も増加しているんだそうです!
家庭内電力消費量が増加しているということは、CO2も増加しているということですよね。
最近は”エコ”とか”省エネ”という言葉があちこちで言われていますが、
見直すべきところは、工場などよりも家庭でのエネルギーの使い方にあるといえるでしょう。
なぜ家庭内の電力利用が増えているのか?というと、
世帯数が増加しているからです。
人口は減少しているのに、世帯数は増加しているのが今の日本なんですね。
以前もこのようなことを書いたかもしれませんが、
昔は3世帯家族という構成が多く、家電は共同利用していたものでした。
TVはお茶の間に1台、みんなで見ると言った感じですね^^
しかし最近は核家族化や単身世帯の増加などで、
例えばTVは1人1台、冷蔵庫は各世帯に1台、
エアコンも部屋ごとに1台など、使用する家電が増えているのです。
つまり、世帯が小さくなることで1人当たりのエネルギー消費量が増えるということです。
省エネ製品もどんどん出ていて、エアコンなどは10年前と比較すると、
3分の1のエネルギーまでに抑えられるくらい、省エネ技術が進歩しているそうです。
それでも家電普及数増加によるエネルギー消費量増加にはかなわないということですね。
省エネ技術が発展してきているのにエネルギー消費量が増加し続ける理由は、こんなところにあったんですね。
しかし問題は、エネルギーの効率を求める開発はそろそろ限界にきているということ。
技術革新ばかりに頼ってはいられないようです。
家庭内でも本格的にエネルギーの使い方について考えなければいけない時期に来ているのかもしれませんね。
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