ツバルのゴミ問題
2009年5月18日
前回の、ツバルの海面上昇の記事に引き続き、次はゴミ問題です。
前回の記事はこちら:海に沈みゆく島 ツバルの現状
ツバルは海面上昇により、島が沈みかけているという危機に瀕しているわけですが、
それに伴い、ゴミ問題が発生しています。
これは海面上昇と大いに関係があるんです。
なぜ海面上昇と関係しているのか?というと、ツバルの島の構成にあります。
ツバルの島々はサンゴ礁から出来ているのですが、サンゴ礁は土とは違いますので、スポンジのように海水が浸食しやすいという特徴がありす。
なので、タロイモ畑から海水が湧き出してきており、塩害によって農作物が育たなくなっているんですね。
タロイモはツバルの特産物で主食でもあったのですが、
現在は壊滅状態なので、食べ物自体を輸入に頼らないといけない状況なんだそうです。
そうなると、輸入製品からプラスチックのゴミや、缶など、不燃物が出るんですよね^^;
今までツバルの人たちはタロイモなどの地元で採れる農作物を食べていたことですし、大してゴミは出なかったんでしょう。
新しく出てきたプラスチックのゴミは、ゴミに対する教育が出来ていない地元の人にはどうしたらよいのかわからないんですね。
ツバルの首相ですらゴミ問題に関心がない様子なので、急激な生活習慣の変化がうかがえます。
もちろん島民も、海面上昇に非常に脅威に感じているのに、ゴミについては全く危機意識がありません。
家の周りにゴミがあってもそのまんまなんです。
そして処理施設があるわけでもないので、大きなゴミの山ができています。
台湾やEUが処理施設を作る支援をしようとしているのですが、そうなるとツバル自体が地球温暖化に参加してしまいますからね。
昨日、夢の扉で放送されていた、NPO法人オーバービューの代表を務める 遠藤秀一さんは、ツバルの子供たちに、ゴミについても関心を持ってもらえるように教育していました^^
ゴミの山がどんな状況なのかは、オーバービューのエコツアー報告のページに写真と説明があります。
詳しくはそちらをご覧ください。
しかし、現状はゴミを増やさないために無駄に買い過ぎないようにするしかないといったところで、一時しのぎに過ぎないでしょう。
根本から解決するには、温暖化を止めるしかないのかもしれません。
日本も、高速道路が1,000円で喜んで走り回っている場合ではないと思いますが、経済の問題を考えると難しいところですね。
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