エアコンの待機電力節電で気をつけること
2011年7月14日
経済産業省は、エアコンを使う場合は
室温を28℃に設定することを推奨しています。
そして、いつもより1℃下げると、10%も節電に繋がるとも言われています。
エアコンは、他にも使い方次第で節電できるので、
家庭の中でも節電のし甲斐のある家電ですね^^
そして、最近注目されているのが、エアコンの待機電力。
エアコンは待機電力も大きいので、コンセントからプラグを抜いている方も多いと思いますが、
気をつけるべきところがあります。
単にプラグを抜いているだけだと、エアコンの寿命を縮めてしまう場合があるようです。
エアコンの仕組みの概要
まず、エアコンの仕組みを簡単に説明します。
と言っても、文字で説明するより、こちらのサイトを見てもらう方が
わかりやすくて早いと思います^^;
これを見てもらったとして、要するにエアコンは、
「室内を冷やす」というよりも、「冷媒ガス」という熱を運ぶ媒体を利用して、
気化熱の原理によって室内の熱を外に出しているわけです。
暖房の場合はその逆です。
冷媒は、室外機にあるコンプレッサー(圧縮機)で圧縮されるおんですが、
コンプレッサーは、作動時の摩擦、摩耗低減を防ぐために、潤滑油が必要なんです。
そして、潤滑油は熱を与えないと、潤滑油の粘度が高くなり、
コンプレッサーが摩耗して傷めてしまいます。
熱を与えるにはどうしたらよいか?というと、コンセントにエアコンのプラグを差し込み、
通電させる必要があります。
エアコンは、運転していない時でも、こういうところで電力を使っているわけです。
エアコンの待機電力はどうやって減らしたらいい?
エアコンの待機電力は、リモコンの赤外線による指示待ちに使っているのは有名ですね。
なので単純に考えると、待機電力をなくすためには、他の電化製品と同じように、
コンセントからプラグを抜けばよいわけです。
しかしエアコンの待機電力は、上で説明したような、
エアコンの品質を維持するためにも使われていますので、今後の使い方によっては問題が生じます。
なので、このような点に気をつけた方がよいでしょう。
- プラグを抜いていた場合、プラグをさしたら4~8時間は通電してから使う(いきなり運転しない)
- 1年以上も使っていない場合でも、プラグを抜きっぱなしにせず、たまには通電だけでも行う
特に冬場は機器を温めるのに時間がかかりますから、長めに通電した方がよいですね。
暑いのに、エアコンを使おうと思ってもそれから4~8時間は我慢してから運転する、
という使い方はあまり実現性がありませんが、頻繁に使うつもりなら、
待機電力を減らすことは諦め、通電させておいた方が良いでしょう。
扇風機やグリーンカーテンなど、他の暑さ対策で乗り切る、という方は、
エアコンは使わないものと決めて、プラグを抜くと良いですね^^
オフシーズンだけ抜いておくのも効果的です。
エアコンの節電対策はたくさんある
エアコンの待機電力について説明しましたが、
エアコンの消費電力を抑える方法は他にもまだあります。
挙げてみると
- 設定温度を高めにする
- フィルターの清掃を行う
- よしずやすだれ、ブラインドなどを使って、外から熱が入るのを少しでも防ぐ
- 扇風機やサーキュレーターを使って、室内の空気を循環させる
- 冷房と除湿(弱冷房除湿と再熱除湿)の特徴を知り、使い分ける
- エアコンの室外機の前面に物をおかない
- 室外機に直射日光をあてない(熱交換効率をあげるため)
- 猛暑の場合は室外機の前面と上面を放水で冷却する(水アカに注意)
- 10年以上も使っている古いエアコンは新しいものに買い変える
といったことが挙げられます。
環境によっては出来るもの、出来ないものもあると思いますが、
自分の出来る範囲でやるのも良いですね。
エアコンを買い替える場合は、きちんと部屋のサイズにあった機能を発揮するエアコンを買って下さい。
そうでないと、エアコンの機能をうまく発揮できませんから。
節電の夏だからと言って、我慢して使わないでいると熱中症にもなりかねません。
現代人の多くはエアコン依存症になっています。
今までエアコンに慣れてきた人が急に暑いのを我慢すると、熱中症になりやすいそうです。
改善するには、どんどん汗を出して、汗腺を鍛える必要があるようですが、
それは嫌がる人の方が多いでしょうね^^;
暑さへの耐性は人それぞれなので、あまり無理してはいけませんし、
ましては他人に無理強いすることはよくありませんが、出来ることはやっていきましょう。
ちなみに僕は、エアコンを使わない生活に慣れていて、
以前から使う習慣がありません (お客さんが来た時だけ使っていました)。
そしてもちろん、今年もエアコンを使う予定はありません^^
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