多くの人が勘違い!家庭内でエネルギー消費が大きいもの

2009年12月 5日

年間を通して、家庭内でエネルギー消費が大きいものは何だと思いますか?
東京理科大学の井上隆教授が、このような内容のアンケートを4000件の世帯とったところ、4割の世帯が「冷房」と回答したそうです。

確かに冷房は電気代がかかりますね。
エコを意識している多くの人は、エアコンの電気代節約に努めていることと思います。
実際には、冷房のエネルギー消費量は、割合でみると意外にも少ないんだそうです。

年間で考えて、一番エネルギーの消費が大きいのは、夏場よりも冬場です。
冷暖房だけみても、暖房の方がエネルギーを使っているんです。

でも、冬にエネルギー消費量が増える理由は暖房だけではありません。
もっと大きな理由があります。

実は意外と多い給湯の消費電力

実は、家庭で一番エネルギー消費量が多いのは給湯なんです。
冬場にエネルギー消費量が上がるのは暖房に起因していると思われがちですが、それ以外に給湯をよく使うようになりますよね。

しかし、給湯が多くのエネルギーを消費しているイメージがない人も多いのではないでしょうか?^^;
でもその消費量は暖房よりも多いんです。

年間の消費電力をざっくりと分別すると、

  • 給湯:40%以上
  • 照明・家電:40%以上
  • 冷暖房:20%未満

となっています。(ざっくりわけすぎ?^^;)

照明・家電はたくさんあるので、それを集めて40%以上ですが、給湯は1つです。
それだけ給湯が占める割合は大きいということですね。

給湯は、スイッチをつけているだけでたくさんのエネルギーを使っています。
水の温度を一定に保つだけでもエネルギーが必要です。
たとえ私達が水を使っていなくても、スイッチを入れているということは、保温状態で待ってくれているということです。
給湯器のつけっ放しには気をつけた方が良いですね。

冷暖房だけでなく、照明や家電も節約する

給湯に続くのが照明や家電製品で約40%以上、残り20%未満を冷暖房となっています。
冷暖房の中では暖房の方が約8割くらいを占めています。
暖房の方がエネルギーを使っているんですね^^

しかし、冷暖房は、1つのものとして使っているエネルギーは大きいですが、どんなに節約しても最大20%です。

それに対して照明や調理家電などは季節に関係なく使っているので、年間を通すとちりも積もれば年間を通して倍の電力を使っています。

つまり、夏の冷房、冬の暖房を足しても、給湯や照明器具などの消費量にはかなわないということです。

照明のつけっ放しや無駄な待機電力、そういうものを省くことも年間を通すと大きな省エネになりそうですね^^


このアンケートと統計から、多くの人がエネルギー消費が大きいと思っているところと、実際にエネルギー消費が大きいところは食い違っていると考えられます。
つまり、無意識なところで無駄なエネルギーが発生しているんです。

電気代・ガス代などのエネルギーの節約を考えるなら、給湯器や照明機器などにも節約の目を向けてみましょう。

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