災害の最近のブログ記事

家族の防災意識を共有する災害対策カードゲーム「クロスロード」

災害への備えは、防災グッズを揃えるだけでは十分ではありません。
どのような行動をとるのか、その場その場で臨機応変に判断することも必要になります。

でも、どれだけ備えても、実際に災害にあってみると思いもしなかった状況に置かれることは考えられます。
特に困るのは、あちらを立てればこちらが立たずの状況。
災害時にはこういうことが頻繁に起こります。

例えば、

  1. 仕事場にいる時に地震に遭遇して交通機関もマヒ。
    それでも家族の安全確認の為に家に帰るか?それとも職場に残るか?
  2. 避難所に行く時、家族同然のペットも連れていくかどうか?
  3. 家族ギリギリの人数分しかない保存食。周りの人が食糧に困っていたら分け与えますか?

1は、家族の事が心配なのはわかりますが、交通機関がマヒしている上、建物の倒壊など道も崩れている可能性があるので、帰る時に危険を伴います。

2は、家族同然のペットであっても、避難所はたくさんの人が集まる場所ですし、動物が嫌いな人がいるかもしれません。
そもそも衛生状況が悪くなりますので、連れていくことで他人に迷惑はかけられません。

3は、せっかく用意した保存食も、他人にあげれば足りなくなるのは目に見えています。
あげてしまうと、今後食事がとれるのかどうか、保証はありません。

このような状況に置かれたら、どちらを選んでも何らかの犠牲が伴います。
「○○するのが当然」というレールが敷かれたベストな答えはない中でどうするか判断しないといけないわけです。

そういう状況になったらどうするかを考える「クロスロード」という防災対策カードゲームがあります。

このゲームは、1995年の阪神・淡路大震災を体験した神戸市職員の方々へのインタビューをもとに作成されたもので、実際に迫られた難しい判断状況をシュミレーションすることができます。

夏休みの自由研究にも最適!いざという時に役に立つ防災マップ作り

地震や台風、洪水などの災害があった後には誰もが防災対策を考えますが、何でもない日が続くと防災のことは忘れがちですよね^^;

でも、9月1日は防災の日。
せめてこういう機会に防災のことを考えてみるのも良いですね。

そしてこういう機会にやっておきたいのが防災マップ作りです。
子供の夏休みの自由研究にもなります^^

防災マップと言えば、書店で売られているハザードマップや帰宅支援マップなどを持っている人もいると思います。
もちろんそれらは危険地帯、安全地帯、避難場所を、ひと目でわかるようにするための目印となりますので役に立つでしょう。

しかし、目の前の道が通れる状態にあるのかどうかまでは書かれていません。
いつも通っている道の建物が崩れていたりしたら、手に持っている地図通りには歩けないこともありますからね^^;
それに、肝心な時に所持していないことも考えられます。

いざという時、人は危険を回避しながら避難行動をしますが、その行動は頭の中にある地図に基づいて行動します。
あの道は安全そうかどうか、頭で判断するのです。
これを認知マップと言います。

その認知マップですが、実際どの程度道を把握しているのか描きだしてみると、住み慣れている街のことでも情報量が少ないことがわかると思います。

そこで、自分で防災マップを作ることで、認知マップを充実させることが重要になります。
街を歩きながら避難経路をシュミレーションをしておけば、認知マップが細かくなり、いざという時にパニックにならずフットワークを軽く行動することができます。

認知マップを強くする防災マップの作り方が「あさイチ」で紹介されていました。

南海トラフ大地震の対策の最終報告書 3つのポイント

2013年5月28日、内閣府の有識者会議から、マグニチュード9クラスが予想される南海トラフ大地震の対策をまとめた最終報告書が発表されました。

南海トラフ大地震は、南海地震、東南海地震、東海地震が連動して起きた場合の大地震です。

南海トラフ大地震

避難者は東日本大震災の20倍、経済損失は最悪の場合で220兆円の被害が予想されています。

南海トラフ大地震については、以前こちらの記事にも書きました。
関西で巨大地震が発生した場合、津波被害はこれくらい想定されている

まさに千年に一度あるかないかの地震ですね。

発表内容によると、国や自治体が行う対策だけでなく、各家庭で必要な対策も含まれていて、今までよりもさらに自助が求められています。

つまり、国や自治体だけでは対応できないくらい規模が大きいということです。
自分の身を守りためにも、備蓄品を揃えたり、災害時のシュミレーションをするなど、各自で防災準備をしておかなければいけません。

発表内容は、大きく分けて3つのポイントがあります。

災害時に気球を使って通信を迅速に復旧!ソフトバンクの新技術とは?

大災害の時に持っておきたいものの一つが携帯電話。
大切なライフラインですよね。
でも、東日本大震災の時には繋がりにくい状況が続きました。

大規模災害で基地局がダメージを受けると、当然ながら繋がらなくなります。
通信会社にとっては、いかに早く復旧させるか、ということは大事な要素ですよね。

特にソフトバンクは繋がりにくかったとを色々な所から聞いた記憶があります。
それもそのはず、これまで新規参入事業者だったので、災害対策はまだまだだったんです。

でも、そんなソフトバンクも震災を機にどんどん状況が変わってきています。

まだまだ普及中ですが、2012年7月からプラチナバンドの提供を開始してdocomoやauと電波の質(つながりやすさ)が並び始めましたし、災害時の設備も大幅に強化、そして被災エリアで迅速に使えるようになる気球無線中継システムを開発しているんです。

現在実証実験を行っていて、2013年3月末より全国10ヶ所で運用を開始するようです。

関西で巨大地震が発生した場合、津波被害はこれくらい想定されている

東日本大震災から1年が経ちます。
想定できなかった防災マニュアルは見直され、今後改善されていくと思いますし、関東の方では現状津波が来た場合どうなるのか、どういう危険があるのか、色々な角度から検証されています。

では、関西の方ではどうでしょうか?

実は、関西も東日本大震災のような地震の発生が危惧されている場所でもあります。
関西が一番危ない!と指摘する学者さんもいるんです!

その理由は、和歌山県沖およそ100kmの海域に、南海トラフという溝にあります。

南海トラフ 地震

南海トラフは、

  • 南海地震
  • 東南海地震
  • 東海地震

を起こす可能性が危惧されていて、この3つの地震が同時連鎖で起こる場合、
大規模な津波が関西を襲う可能性が考えられています。

3つが連鎖する地震はほぼ100年~150年おきに発生しており、近いもので1605年の慶長地震、1707年の宝永地震、1854年の安政地震が起きていますので、起こる可能性は十分考えられます。

周期を考えると、今起きてもおかしくない感じですよね。
そして30年以内の発生確率は、南海地震60%、東南海地震70%と言われています。
2003年の十勝沖地震は確率60%の時に発生したものですので、同レベルの確率のものを2つも持っているわけです。
一つが大きな地震を起こすと、東日本大震災のように、連鎖する可能性も高いそうです。

仮に関西で大地震が起き、最大規模の津波が襲った場合、どれくらいの被害が考えられるのでしょうか?

2012年3月8日の『関西人必見!!巨大地震・津波のホント?ウソ?」』という番組で、関西で最大級の地震が起きた場合はどうなるのか、ということが紹介されていました。

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