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夏休みの自由研究にも最適!いざという時に役に立つ防災マップ作り

2013年8月26日

地震や台風、洪水などの災害があった後には誰もが防災対策を考えますが、何でもない日が続くと防災のことは忘れがちですよね^^;

でも、9月1日は防災の日。
せめてこういう機会に防災のことを考えてみるのも良いですね。

そしてこういう機会にやっておきたいのが防災マップ作りです。
子供の夏休みの自由研究にもなります^^

防災マップと言えば、書店で売られているハザードマップや帰宅支援マップなどを持っている人もいると思います。
もちろんそれらは危険地帯、安全地帯、避難場所を、ひと目でわかるようにするための目印となりますので役に立つでしょう。

しかし、目の前の道が通れる状態にあるのかどうかまでは書かれていません。
いつも通っている道の建物が崩れていたりしたら、手に持っている地図通りには歩けないこともありますからね^^;
それに、肝心な時に所持していないことも考えられます。

いざという時、人は危険を回避しながら避難行動をしますが、その行動は頭の中にある地図に基づいて行動します。
あの道は安全そうかどうか、頭で判断するのです。
これを認知マップと言います。

その認知マップですが、実際どの程度道を把握しているのか描きだしてみると、住み慣れている街のことでも情報量が少ないことがわかると思います。

そこで、自分で防災マップを作ることで、認知マップを充実させることが重要になります。
街を歩きながら避難経路をシュミレーションをしておけば、認知マップが細かくなり、いざという時にパニックにならずフットワークを軽く行動することができます。

認知マップを強くする防災マップの作り方が「あさイチ」で紹介されていました。

まずは記憶をもとにして、避難場所までの地図を描く

まずは普通に、自分の家から避難所までを含めた周辺エリアの地図を描いてみましょう(距離も書いておく)。
ここでまず1次避難所2次避難所広域避難所を確認して、家族でシェアしておきます。

描いてみると、通い慣れた道であってもなかなか正確な地図が描けていないことがわかると思います。
ルートくらいは描けると思いますが、周りにどんなものがあるのか情報が乏しかったり、せいぜい目印となる建物やお店くらいではないでしょうか?
それくらい人間の記憶はあいまいなんです。

災害にあった時、あなたは今頭の中に持っている認知マップで行動することになります。
しかし、大きな地震があると、道がふさがれたり、辺り一帯の家がつぶれて今どの辺りにいるのかもわからなくなりかねません。
今、当たり前に広がっている道が、道で無くなる可能性があるんです。
現在の認知マップで、避難場所までたどり着けるでしょうか?

実際に街を歩いて、防災上注意すべきところをチェックしながら地図を足す

地図を描いてみて現状の認知マップの状態を把握したところで、描いた地図を持ちながら街に出てみましょう。

まずは避難場所まで歩きますが、歩く時は、災害が起きたら今歩いている場所がどういう状況になるか、想像しながら歩きます。
上下左右見渡して、危険なポイントなど、気づいたことはどんどん地図に足していきましょう。

よくある危険ポイントとして、こういうものが挙げられます。

電柱

電柱は地震だったら倒れると思った方がよいです。
そこで、バチバチしている電線に触れたり、またいだりすると感電する恐れがあります。
こういう場所は「通れない」と思って別ルートを考えましょう。

ブロック塀

自身の時、実は気をつけたいのはブロック塀。
人工のブロック塀は崩れやすいんです。
なので壁際に避難すると危険な場合もありますし、崩れて道路を塞ぐ可能性もあります。

阪神淡路大震災の数年後、平成12年に作られた建築基準法を満たすブロック塀は強度が増していますが、それよりも古いものは倒壊する可能性があります。
しかし、いつ作られたのかわからないものの方が多いと思いますので、高さが高過ぎたり、古くなっているもの、素人施工のもの、ひび割れ、傾き、ぐらつき、などのあるブロック塀は特に危険と思って良いでしょう。

危ないブロック塀は、下のリンク先を参考にすると良いと思います。

あぶないブロック塀とは | ブロック塀大事典

段差

段差は、普段は何とも思っていないけど、夜、ひっかかることもあります。
災害が発生した時の夜は、様子が違います。
街灯もなく真っ暗になる可能性もあるので、周りに普段意識していない段差はないか、チェックしておきましょう。

看板

看板は、いつ落ちてくるかわかりません。
どういう場所にどんな看板があるのか、しっかりチェックしておきましょう。
また、看板だけでなく、揺れで落ちてきやすいもの、不安定なものは危険ですので、そういう場所をチェックしておくと良いと思います。

道が通れない可能性を考える

電柱やブロック塀もそうですが、古い家、ガラス張りの建物、不安定な場所に設置された自動販売機などがある場所は、倒壊して道を防ぐ可能性があります。
また、竹林は基本的に根っこが地中に伸びていて丈夫なのであまり倒れませんが、道路際の竹林は斜面が崩れて倒れてくることがあります。

こういうことがありますので、必ずしも最短ルートで避難場所まで行けるとは限りません。

最低でも1つの避難所に対して3ルートは確認しておいた方が良いですね。
同時に、ルートごとにどれだけ避難に時間がかかるかも把握しておきましょう。
冬は雪があると移動のしやすさが変わってくるので、その辺も頭に入れておくと良いですね。


人はいざという時、普段から考えている行動しかとることはできません。
今は冷静に色々考えられても、災害時はパニック状態になって、冷静な判断は難しくなります。

なので、冷静な今こそ認知マップを充実させておくことが備えになります。
一度マップを描いてみれば、距離感がわかったり、途中で危険なものを意識するようになったり、迂回経路に使えそうかどうか考えるようになります。

東日本大震災でも、事前に防災マップ作りをしたことで大きな迂回経路から逃れることが出来た人もいます。
いざという時に役に立ったわけですね^^

認知マップは、訓練しようと思わないと絶対確認しないもの
何もしなければ何となく頭の中にあるものでしかありませんので、子供の自由研究や防災の日など、防災を意識する機会のある時にやってみて下さい。

驚くほど、何も知らなかったことに気づかされると思います^^

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