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環境省の熱中症予防情報を活用しよう
2013年5月14日
毎年環境省から発表されている環境省熱中症予防情報サイトをご存知でしょうか?
2006年から熱中症予防の一環として公開されているものです。
当日、翌日、翌々日の3日間分、全国各地の気温を計測して、暑さの指数や予報値を提供しています。
2012年は約150地点で計測していましたが、2013年度からは全国841地点に拡大しています。
このサイトはいつもなら6月に入ってから公開するのですが、2013年は5月13日から、前倒し公開となりました。
つまり、今年は暑いということですね^^;
実際、GW明けから熱中症で倒れている人が相次いでいますし、アメリカのNASAの発表でも、2013年は観測史上最高の暑さになると言っています。
今年の暑さはなめてはいけませんね。
熱中症対策に役立てていきましょう。
暑さ指数とは?
暑さ指数は、「WBGT(湿球黒球温度)」ともいって、人の感じる暑さのストレスを指数化したものです。
「気温」「湿度」「輻射熱」の3つを考慮したもので、世界的にも有用な指標とされています。
計算は、
- 屋外のWBGT(℃) = 0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
- 屋内のWBGT(℃)= 0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
で計算します。
簡単に言うと、
- 乾球温度・・・気温をそのまま測定した時の温度
- 湿球温度・・・湿度を考慮した時の温度
- 黒球温度・・・輻射熱による影響を考慮した温度
となっています。
これによって、単に気温を測ってそれが高ければ「暑い」とするだけでなく、体感として近い形で数値化されます。
環境省熱中症予防情報の使い方
ちょっと難しい説明をしましたが、実際には自分が住んでいる場所をドロップダウンで選ぶだけで使い方は簡単です^^
夏になると暑い所の代名詞となる埼玉県熊谷市を例にして使ってみると、こんな感じで表示されます。
わかりやすいですね^^
「明日」「明後日」のボタンを押せば、予測値が表示されます。
そして、右側にあるように危険性によって5段階で示されています。
これを見てどのように気をつけるか?というのは、以下のページに指針が書かれています。
⇒暑さ指数(WBGT)とは | 環境省熱中症予防情報
暑さ指数を参考にする上で気をつけたいのは、図の「22.3℃」と表示されているのは、「気温」ではなく「暑さ指数」だということを忘れないでください^^
ちなみにこの日の熊谷市の暑さ指数は15時の25℃が最高でしたが、気温は15時の31.1℃が最高でした。
表示された暑さ指数の右横に「生活の場の暑さ指数はこちら」というところをクリックすると、このような画面になります。
暑さ指数の上に
- 駐車場・・・障害物のないアスファルトの大きな駐車場を想定。
- 交差点・・・片側3車線のような大きな交差点を想定。
- バス停・・・小さな屋根のあるバス停を想定。
- 住宅地・・・住宅が密集した、風通しの悪い場所を想定。
- 子供・・・地面に近い高さの場所、ここでは高さ50cmを想定。
となっていて、それぞれクリックするとそれぞれの暑さ指数が表示されます。
これは、実際の観測による暑さ指数ではなく、独自の観測で得られた差を加えて補正した、あくまで参考値です。
周りの建物の配置、風通し、日差しの具合によって自分の実際に住んでいる場所とは差はあるかもしれませんが、これらの場所は比較的普通の暑さ指数よりも高い傾向がある場所ばかりです。
そして気をつけたいのは夜間です。
アスファルトやバス停の屋根などは昼間の日差しで熱を持ち、その熱を夜に放出するので夜間でも暑さ指数が下がりません。
夜だからといって熱中症にかかるリスクはあるということですので気をつけましょう。
気温だけでなく、湿気と輻射熱を考えて行動するのが熱中症対策のカギ
上の計算式にあるように、暑さ指数では湿気と輻射熱(日差しの強さ)が関係しています。
7月、8月と、夏本番になるとどちらも増してきます。
湿気が多いと汗が蒸発しにくく、体温が下がりにくい状態になりますし、気温が高くなくても日差しが強ければ暑さを感じて体温が上がります。
つまり、気温が高い日だけでなく、日差しが強い日や湿気が多い日(梅雨明けなど)にも熱中症のリスクがあるということです。
その他、寒暖差があって暑さに慣れていない春頃や、体調が悪い時も熱中症になりやすいので気をつけましょう。
この指数を参考に、作業時間や年齢を考慮した時間管理などを配ると良いと思います。
特に会社の作業責任者や、部活動の顧問のような、管理する側の人は特にですね^^
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