滋賀県が9日、農村の集落単位で自然エネルギーを使い、電力の一部を賄う、「スマートビレッジ」のモデル事業を、2012年度から始めることを発表しました。
栃木県が2011年に先行してモデル事業を行っていますので、今回で2例目ということになります。
"スマートビレッジ"というのは、太陽光や風力による発電、農業用水による小水力発電、間伐材を使ったバイオマス発電などの再生可能エネルギーで電力の地産地消を行う、というものです。

(画像:農林水産省-日本経済成長のための「農林漁業」と「地域」の発展戦略 より)
まだ発電量が少ないので、街灯や防犯灯、農業施設、農機具の電力等での利用からとなりますが、滋賀県の嘉田由紀子知事は震災以来「卒原発」をあげていましたので、まずは第一歩、といった感じです。
これを実現することで、原発への電力依存を下げるのと同時に、地域が自前で電力を確保できることから、災害に備えてエネルギーを分散することができます。
個人的には、応援するのはもちろんですが、急いで実現してもらいたい想いがあります。
それには、滋賀県をはじめ、関西圏に以下の現実に直面しているからです。
琵琶湖は地殻変動によって、三重県の伊賀上野あたりから段々と北上しているのは有名な話です。
しかし、そのようにして動く、ということは、活断層があるということが言えますので、いつか大地震が起こる可能性があります。
そして今、琵琶湖の湖底で、広い範囲にわたって泥が吹きあげられていることが確認されているそうです。
参考:現代ビジネス | これは何の予兆なのか琵琶湖・富士山・桜島に不気味な異変が起きている
実際、琵琶湖周辺では巨大な地震が起きています。
挙げてみると、
と、琵琶湖近隣の県で死者が出たものや大きなものだけをピックアップしただけでもこれくらいあります。
(最新版日本被害地震総覧より)
僕は地震の専門家ではないので、専門的な見解ではありませんが、現代に近づくにつれて、50年スパンで起こっているようにも感じます。
1662年の寛文地震では、琵琶湖西岸の断層帯や、福井県を縦断する三方・花折断層帯などが引き起こした地震と考えられているそうですが、それが原因で、美浜町の海岸が約7kmにわたり3mほど隆起したそうです。
隆起した場所は、関西電力美浜原発から10kmと離れていない場所です。
それに加え、上のリンク先で、
琵琶湖西岸断層帯は約二千数百年もの間、動いておらず、内閣府の資料によると「大きな歪みエネルギーを持っている可能性が高い」という。
政府の地震調査委員会もM7を超える地震が起こる可能性を指摘している。
と書かれています。
三方・花折断層帯の近くには、美浜原発、敦賀原発があり、断層の反対側には大飯原発、高浜原発があります。
福井県には原発が全部で14基立地しています。
その中で最近話題になっているのは、大飯原発です。
実は今、定期検査で停止中の大飯原発3、4号機の再稼働手続きが急ピッチで進められています。
再稼働にはストレステストという安全基準を満たす必要があるのですが、原子力安全・保安院が2月13日、関電が提出した1次評価結果を「妥当」とし、原子力安全委員会に報告したんです。
今後は住民の理解を得れば、首相の政治判断で再稼働するかどうかが決められます。
しかし、この保安院の判断に、NPO法人などから待った!がかけられています。
それは、ストレステストについて、基礎ボルトなど機器の強度の評価方法や共振現象が考慮されていない等、意見聴取会で重要な指摘があったにも関わらず、保安院はそれを審査書に反映せず、強引にまとめあげた、というものです。
上で説明したような地震の危険性がある中、この動きは無視できないものですね。
詳細をどんどん公開していただきたいです。
今の状況では、原発からの電力がないと、産業へ大きく影響するでしょうし、原発を抱えている自治体、例えば大飯原発をかかえているおおい町は、自治体の収入は6割が原発関連からなんだそうです。
いきなりストップするのは困る部分が多くいかもしれませんが、だからといって危険性も無視できません。
琵琶湖がやられると、その下流の大都市圏への影響は免れません。
滋賀県のスマートビレッジ構想は、原発依存から抜け出すための第一歩となりえますから、他県でも取り入れて欲しいですし、一刻も早く事業化してもらいたいものです。
お隣の美浜町では、自然エネルギーを活用する動きもでてきているようです。
原発で働いていた人達の雇用もそこにシフトさせて、原発に依存しない町になってもらいたいものですね。